Symphony【病系】【短編集】

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黄side








今日は体育館を借りて、撮影なんだけど運動をするものらしくメンバーそれぞれ自分たちカラーのジャージに着替える



「 …、けほっけほ、 」

「 胸痛い？ 」

「 んー、ピリピリくらい？ 」


莉犬のことはちょっと心配だけど、そんなに体調悪そうには見えないし大丈夫かな






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準備運動をして、やる競技は大縄跳び

4人で50回連続を目指そうってやつだった





「 …はぁ、！無理！ 」

「 これきっつ……、 」


何回か挑戦するが、到底50回には届かなそうなところで誰かが引っかかってしまう

床に寝転がったり、みんな項垂れてる

この光景なんかいつかのYouTubeで見たような…





「 次で決めよう！そろそろやるよ〜 」


スタッフさんの元気な声が飛び交って、みんな「よし」と立ち上がる

けど、そこに莉犬の姿が見当たらなかった





「 あれ、莉犬くんは？ 」

「 ほんとだどこいった？ 」

「 探してきます！ 」


体育館を出てスグの踊り場みたいなところで、莉犬はしゃがみこんで小さくなっていた




「 …！莉犬！ 」

「 …はっ、…るぅ、ちゃ…ｯﾋｭ、…くるし、っﾊｧｯ、…ｹﾞﾎｯｹﾎ…、 」

「 莉犬！？大丈夫大丈夫だから、ゆっくり息して 」


胸をぎゅっと抑えて苦しそうに肩を揺らす

息がしずらいのか、時々喉から漏れるひゅっという音が怖い





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探しに来てくれたさところと、スタッフさんが僕たちを見つけて血相を変えて走ってきた

すぐに救急車を読んでくれて、僕達は必死に莉犬に声を掛ける



莉犬は顔色がどんどん青ざめていって、唇は紫がかり始めていていよいよまずそうだと、莉犬の手を握る力は強くなっていった





「 莉犬、莉犬…しっかりして、 」


救急隊員の方に処置をされ救急車に乗せられた莉犬は病院へと運ばれていった





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