Symphony【病系】【短編集】

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黄side







莉犬と出会ってすぐ位のとき。まだグループに入る前の話


毎日のように会ってたんだけど、その時も莉犬の咳が止まらなくて、病院にはあんまり行きたくないって言ってた

けど、胸が痛いって言い出してからなんか本当に辛そうで無理やり連れていったらそのまま入院になった時がある


肺気胸って言われてた

もっと早く気がついて安静にしてたら入院することもなく自然治癒で治ったらしいのに

僕が、無理に気づいてたのにほっといちゃったから＿＿＿＿






今の莉犬はあの時と同じ感じがして、なんか凄ーーく嫌な予感がするんだ






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「 …けほっ、 」


マイクに乗らないぐらいの小さな咳を繰り返しながら、カメラの前では笑顔でいつも通りの莉犬




撮影が終わって、すぐ水を持って莉犬の所に行こうとした時に、もうさとみくんところちゃんが莉犬を囲んでいた



「 咳やばいな今日 」

「 うん。ずっと黙って見てたけど 」

「 …えぇ、w 」

「 薬とかちゃんと飲んでんの？ 」

「 うん、 」

「 熱は無いの？ 」

「 ないと思う 」


「測ってみよう」っていうころちゃんの提案で莉犬は控え室に連れてかれた

ずっと咳をしていたからかだいぶ体力を消費しちゃってるぽくって少しふらついている足取りをさとみくんに支えられてた




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「 …莉犬〜？ 」

スタッフさんに状況を説明してから、控え室に戻るとソファーの上で小さく横になっていた




「 るぅと。莉犬一応病院に連れて行くから 」

「 え？ 」

「 喘息？持ってんだろ 」

「 そう、だね… 」


そっか。僕は気胸ばっかり疑ってたけど喘息の可能性だってあるんだ




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