Symphony【病系】【短編集】

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桃side









控え室を出て、レコーディングルームに戻る

ころんの透明度高い歌声が響いていて安心した


あぁ、ころんは元気そうだって





「 あの莉犬って今日レコーディングします？ 」

「 うーんそうですね、出来そうだったら…きつそうだったら別日でもいいですよ 」

「 もうころん終わりますよね。ちょっと莉犬の様子見てきます。 」



控え室に戻ると、眠っているるぅとの前に莉犬がソワソワして立っていた




「 莉犬、起きてたんか 」

「 …ぁうん。るぅちゃん熱？ 」

「 そうだね。って、気づいてた？ 」

「 あぁ、気づいてたかも…、さっきも体あっつかったし 」

「 ん、そっか。莉犬レコーディングできそう？ 」

「 …やるよ 」


そう笑うその顔はさっきよりだいぶ顔色が良くて安心した



「 じゃあ頑張れよ 」

「 うん！るぅちゃんお願いね 」




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るぅとが起きるまで控え室で待つ

ころんが何度か様子を見に来たり莉犬のレコーディングがスムーズに進んでいると教えてくれながら時間を潰しているとるぅとが起きた



「 …さとみくん？、え、莉犬は？ 」

「 今レコーディングしてるよ 」

「 大丈夫なんですか？！ 」

「 今のるぅとよりは。かなw 」


るぅとはソファーの上に座り直してブランケットを抱える




「 莉犬のこと無理させないであげてください 」

「 るぅとのこともこれ以上無理させられないから俺がストッパー役やってるんだけど 」

「 僕より、莉犬… 」

「 それは無理。俺にとって2人とも同じぐらい大切だから 」


自分のことは後回しで、仲間を心配しちゃうところ。るぅとのいい所だけど俺は少し気に食わないかな




「 …、 」

「 家まで送ってくから、ちゃんと寝るように。体調管理は1人でできるだろ？ 」

「 できます…、ありがとさとみくん 」


タクシーが来て、るぅとを俺が、莉犬をころんが家まで送った


次の日には、2人の熱もだいぶ下がったみたいで安心した








「 …2人とも大切なんて…w 」




はっず、俺


けど、言ってよかったかもな＿＿＿






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cherish−fin.


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