生きる【stpr】

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黄side













次の日、莉犬と一緒に病院に行く約束をしていて


一緒にお昼を済ませて病院に向かう






もちろん手にはクリスマスプレゼントを持って









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黄･赤「さとみくーん」




あれ？


部屋に入ってもさとみくんはいなくて


なんならベットもなかった





廊下のネームプレートにはしっかりさとみくんの名前が書いてあるから


この部屋に間違いないと思うんだけど






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さとみくんの居ない部屋を見て


ゾワッて嫌な予感がして鳥肌が立った





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看護師さんを捕まえて


居場所を聞くと連れて行かれたのは


ICU という場所だった





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赤「…るぅちゃん…、」


黄「…大丈夫。さとみくんなら大丈夫だよ」




大きな機械をつけて眠っているというより眠らされているようなさとみくんがそこには居た







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「先生がお話したいことがあるそうなんですけど今いいですか？」


看護師さんが来てくれて「はい」と応えると、案内された小さな部屋





「すみません。遅くなりました」


黄「いえ、」


「さとみさんは昨日の夜中、意識を失いまして…検査の結果感染症であることが分かりました」





治療の副作用として1番気をつけたいことってさとみくんが言ってたやつだ


かかるかは運って言ってた






「そのため、外出許可と退院は今回は見送りにさせてください」


黄「…はい。分かりました」




赤「さとみくんは…今起きてるんですか？」


「今は薬で眠っている状態です。目覚めても状態が安定するまではICUです。」


赤「…そうですか」





ICUにいる間は、会うことは出来ない



外出許可のために頑張ってたのに、さとみくんどう思うんだろう






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黄「あの、これ渡しといてくれませんか」


「はい？」


黄「今日クリスマスイブですよね。

さとみくんにプレゼント持ってきたんで、病室で使えるものなのでお願いします」


「分かりました。本来差し入れはNGなんですけどサンタさんが来たとお伝えしときますね」





担当医の方が初めて笑ったところを見た気がする









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部屋を出て、みんなのグループLINEでさとみくんのことを伝える



心配と悔しさが湧いてきて



世間一般はクリスマスムード一色の中



莉犬と神社に行ってお祈りした









さとみくんの病気が少しでも良くなりますように














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