正孝さんの大事な貴女_２ (ページ29)

今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:146,238 hit

はっぴーばれんたいんページ29

「ま、正孝さん」

『A…ちゃん』

「これは…」

『これは…』

正孝さんと私は正孝さんの持っている手紙を凝視していた。

内容はこんな物

ー窪田正孝、Aさんへ

お二人の事が大好きで、いつもいつも応援しています！！最高のカップル！お仕事頑張って下さい！

事務所から送られてきたこのファンレター

窪田「す、凄いね。応援されてる。」

『で、ですね』

ありがたい事である

そして私宛に届いたファンレターにも同じようなものが二通

嬉しいものです

_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

「そうだ正孝さん」

今日は何の日でしょう～？

そんな回りくどい言い方はしない

「今日はバレンタインなので、チョコ作りました」

窪田「おおっ！ありがとう～！」

にこにこ八重歯を見せて笑う正孝さん

幸せそうですね

実はこれ、１つだけすごく焦げているのが入っているのです

そう、これはバレンタインのドッキリ

モニタリングッ！！

窪田「食べてもいい？」

『時間なくて少ししか作れなくて…どうぞどうぞ！』

パクッと口に放り込んだ正孝さん

「うまっ美味い美味い」

口を押さえながら喜ぶ正孝さん

隠しカメラにグッドサインを送った

美味しいやつは私が作ったものである

そして苦いやつは…

唐沢「うわー焦げてるし… まずそう…」

と嘆いていた唐沢さん

まぁそれが狙いですのでないすです！

このドッキリは、彼女が忙しい合間を縫って作ったチョコが不味かったら彼氏はどうする？

というなんともいえないドッキリで

窪田「溶けちゃってきてるから全部食べるね」

全部と言っても３つしかなかったので

とうとう最後の一個

私は髪を直しに鏡の方へ向かう

途中に

ティッシュで鼻をかみ

、ティッシュ箱を机に置いて、

水を飲んで、机にセッティング

不味かったらはき出すのか、はたまた水で流し込むのか

私は鏡の前に座った

ちょうど鏡で正孝さんは見える

そして最後の一個をぽいっと口入れた時だった

2秒後に小さなむせる音がきこえる

鏡に映る正孝さんは顔色を少し悪くしている