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3話 ページ4

「ん?どうしたの?蓮巳君?」

「やあ、羽風君。気分はどうだい?」

「んー。相変わらずだよ。天祥院君は?」

「そうだね、いつも通りかな。」

「そりゃ、良かった。」

「いや、良くないだろ。」

「何言ってるのさ敬人。体調は大丈夫だよ。」

「そうか。まあ、いい。」

「で、2人してどうしたの?」

そう、羽風が俺に問うた。

「Aに嫌われてるだろ。」

「だよね。」

「ちょっ、そんなことないよ。」

「てか、あんずちゃんにも嫌われてるよね。」

「あんずにもだな。」

「ちょっと、本当にそんなことないって。
あんずちゃんは、…うん。嫌われてるかも。」

「まあ、どんまいだよ。」

先程までとは違う活気ある笑顔で英智は、そう言った。

「よくもまあ、そんな笑顔で言うね。」

「はは。まあね。」

「もう、天祥院君。」

「でも、俺諦めないからね。
あんずちゃんのハートをGETしてみせるよ。」

「頑張ってね。羽風君。」

「無理だと思うがな。」

「ひどいな、蓮巳君。」

「現実だ。現実を見ろ。」

「敬人ってばひどい。」

「事実を言ったまでだ。」

「んー。でもねぇ。Aちゃんとは
ちょくちょく話すよ。」

「な、何?」

新たな刺客到来か!?
俺は、動揺した。

「ふーん。そうなんだ。」

英智は、笑顔だがまたしても目が笑っていない。

「うん。メアドとLINE交換してて。それで色々。
あ、せなっち。」

そう、羽風が言うと
瀬名がこっちに来た。

「なんなの。かおくん。俺、暇じゃないんだけど。」

「せなっちもだよね。AちゃんとLINEしてるよね。」

「え?Aと?まあ、するけど。
それがなんなの。」

「いや、なんか俺Aちゃんに嫌われてるとか2人が言うんだけどそんなことないよね?」

「知らないけど、迷惑がってない?
A。あの子優しいからそんなこと言わないだろうけどさ。
それに比べてあんずは言うだろうけど。」

「え?そうなの?結構来るよ。」

「それがあの子の優しさだと思うけど。まあ、嫌いではないんじゃない。」

「え?じゃあ、もしかして俺のこと…。」

「そんな理由ないでしょ。てか守沢ともしてるって言うし。」

「え?もりっちも?」

「どうした?瀬名、羽風。それに蓮巳に天祥院。」

「ああ、守沢君。それがね…。」

「うん?天祥院なんだ?」

「もりっちがAちゃんとLINEしてるかって話。」

「ああ、たまにだが、するな。」

「「な、なんだと/って。」」

俺と英智は、思わず声を合わせた。

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作者名:佐々木 | 作成日時:2019年12月27日 11時

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