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｢不知火さん､みんな､こんばんは。｣
｢ここいいか？｣
｢どうぞ。｣
鶴町君の前に不破君が､私の前に尾浜君が､そして黒木君の前に鉢屋君､池田君の前に久々知君が座った｡
久々知君が私の方を見て､小さく親指を立ててきた｡
私はすぐに察しがつき､私も久々知君に親指を立てた｡
｢三郎次､あんまり不知火さんを困らせちゃダメだぞ〜。｣
｢わ､分かってますよ！｣
どうやら久々知君は池田君と仲直りできたようだ｡まだぎこちなさはあるものの､池田君が久々知君に怯えている様子はない｡
｢不知火さん､そのお魚一口もらってもいいですか〜？｣
｢ん？いいよ。｣
｢ありがとうございま〜す。｣
鶴町君が口をあぁっと開けたので､私は自分の箸で魚を取り､そのまま鶴町君の口の中に魚を運んだ｡
｢ん〜､おいしいです〜。不知火さん､お返しに僕の唐揚げあげます。はい､あ〜ん。｣
｢ありがとう。｣
鶴町君は私の口の中に唐揚げを入れてくれた｡
｢って､何やってるんだよっ！？｣
｢何って､唐揚げをあげただけですけど？｣
｢伏木蔵､お前な･･･！｣
｢伏木蔵だけずるいぞ〜。｣
｢僕､そんなことする自信ないな･･･｣
｢俺も不知火さんにやってもらいたいな〜。｣
｢おい､勘右衛門･･････｣
こうやって楽しそうに会話をしているのを見ると､徐々にではあるけどみんなの関係が元に戻り始めてる気がする｡
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作者名：ずみ | 作成日時：2019年11月2日 17時
