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そうしてる間に、テレビ台の下の本棚に無意識に視線が動く。
A「うっわ〜！！懐かしい〜！！！」
私が好きだった、文庫本を手に取る。
“碧を噛む”
青春時代を過ごす男女四人の話で、
受験、部活、勉強、恋愛で葛藤していく話。
“その本書いてる作者の作品、嫌いじゃないんだよね”
長い文を読むよりも、コミック本読む方が好きな大野智が珍しく小説を褒めたから、ついでにこの本を貸したんだよね……
文庫本の最後の頁に、綾瀬Aと書いてあった、やっぱり私が貸した本なのね！？
かなり、時間の経過を感じる。
A「たく、返しなさいよ、本人に」
多分読んだところの栞代わりなのだろうか？
生徒会長に凛子、大野智に、私が写ってる写真が挟んである。
夏休み、海辺で撮った写真なのだろうか、身に覚えがないので未来のことだろう。
なにげに生徒会長と凛子が深く親しげに手を繋いでるのが気になるけど…
私の笑顔に、大野智の笑顔。
時間が経っているせいで、少し色が抜けている気がする。
A「え、卒アルがあるし！！！！？」
それは、だいぶ楽しみを奪うようなことではあるが、
タイムスリップする前の高2から1年後の年が書かれた卒アルが本棚に直されていて、思わず手に取ってしまった。
重厚な作りの、藍色の表紙。
見てみたいような気がしなくもない…
でも、見たら楽しみがなくなる？？
A「む…」
この卒アルの写真、全部写ってるの確認して、写真の写りが悪いやつは、覚えておいてやり直すって言う手もある気がする…
いいや、開いちゃえ！！！！
躊躇する気持ちを抑え込んで開いた卒アル。
3-Aと書いてある、クラス名だ。
私は3年はどのクラスになるのかな？
3-Aには、元同クラの子たちが大人びた顔して写っていた。
3-B、ここには生徒会長と大野智が写っている。
生徒会長は、だいぶ大人びていて、端正な顔つきがより一層整っちゃっている…
大野智は、昨日あった姿と変わらない、ちょこっと幼い顔。
眉を寄せて、戸惑いをがんがん顔に乗せて、笑顔が引きつっている。
A「ぷっ！！！！ぎこちな〜！！」
この笑顔(？)だけで、小一時間笑える。
3-C、3-Dと、飛んで3-E
凛子だけクラス離れたのか〜、髪が伸びて大人っぽくなってる。
しかも、ずっと一緒の私とクラス離れちゃってるじゃん！！
あれ…？
A「クラスはE組までなはず…」
私が、いない…？
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〇パ→セント(プロフ) - ともさん» とも様♡続編へと参りますのでぜひご覧ください😭二人を幸せにしてみせます♥！！！ (2022年2月16日 1時) (
レス) id: 7d09c06b1c (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - え、えー💦「だった」って過去形？😭 (2022年2月16日 0時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵かけご飯(現0パ→セント) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eggandrice1/
作成日時：2016年12月27日 23時
