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間抜けな顔は間抜けな顔のまま。
・
智「いや、家に帰ろうよ」
正論、全く持って正論だよ。
でも、私家がないんだから仕方がないじゃない。
ホント、恥ずかしいくらいに土下座して懇願する。
A「お願いします！5日間だけでいいので、泊まらせてください！」
智「…えっ、えええ…」
A「何でもしますので！」
顔を上げた時に私の頬に滑る水滴。
冷たかった。
見上げた先の空は暗雲が広がっていて。
滑った水滴は雨粒だろうと思われる。
もう一回、深く顔を地面につけて礼をした。
震える声で
A「お願いします…、私、生きていけません…。」
大野智は折れて傘を広げると私に手を差し伸べた。
智「親、心配しないくらいで帰れよ。」
私は何回も顔を縦に振ると繊細な指を持つ手に掴まった。
温かくて。その指の熱加減は変わらなかった。
泣きそうな私に温かいホットレモンを買ってくれた大野智。
一緒に並んで歩きながら尋ねられた。
“名前は何…？”
私は一瞬躊躇った。
そのまま、“綾瀬A”だってことを言えばよかったのに。
ホットレモンを見つめて
A「レン」
自分でもびっくりする偽名を使った。
智「レン？」
A「うん。」
“レンかぁ…男の子っぽいなあ、んふふ”
笑い声も変わらない。
だいぶ遅くになって理解できた。
この世界は未来の世界なんだと。
私が昨日までいた世界よりも何倍も進化していたこの街。
日付と時刻を示していたデジタル時計。
・
10年後の11月22日。月曜日の今日。
5日後には大野智の誕生日。
そっか、未来に来ちゃったんだ。
少し、足を止めて俯いた私に大野智はお得意の頭よしよし。
智「泣くなよ、んふふ。」
頭を撫でられて何回、胸を高鳴らせたことか。
私は綾瀬Aという本名を隠して頷いた。
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〇パ→セント(プロフ) - ともさん» とも様♡続編へと参りますのでぜひご覧ください😭二人を幸せにしてみせます♥！！！ (2022年2月16日 1時) (
レス) id: 7d09c06b1c (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - え、えー💦「だった」って過去形？😭 (2022年2月16日 0時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵かけご飯(現0パ→セント) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eggandrice1/
作成日時：2016年12月27日 23時
