◇ ページ41
雅紀「ねぇ、最後にさ
2人の今後のますますの発展を祈っちゃって乾杯しようよ」
掌の上でひんやりとした感覚が掌中の神経に伝って、無意識的に視線が注がれる。
すっかりビールの虜になっちゃった雅紀が気に入っていつも飲んでるメーカーのビール。
A「え…？」
私は、視線を合わせようとしなかったのに、雅紀とばっちり目が合ってしまう。
先ほどの何かを大きく失ったような喪失感に溢れたような声なんてなかったかのような、いつもの明るい雅紀の声。
そして、ずるいくらいに、にかっと笑う顔。
雅紀「ほらほら、プルタブ開けちゃってぇ〜」
隣から、軽快なプルタブを開ける音が聞こえてくる。
半ば強引に、私の手元の缶のプルタブも起こされちゃっている。
A「もう…あんまり、私ビール好きじゃないし…」
雅紀「そんな冷たい事言わないで〜、ほら、乾杯するよ」
そういえば、思い出した。
どんな記憶にも、こんなふうな無邪気さ全快の笑顔が溢れていることに気づいてしまった。
私は何かこみ上げてくるものを抑えて、
缶を寄せてきた雅紀に合わせるように、缶を重ねた。
缶同士がぶつかる音が、部屋に妙に響き渡る。
昨日雅紀が買っていたという、おつまみをつまみながら、
缶ビールを咥内に満たしていく。
…にっが！
やっぱり、この味に慣れる気がしない。
飲み会では大定番だから、合わせて飲むけど
お世辞にも美味しいとは思えない…
だけれども、先ほどよりも楽しそうに
仕事のこととか、それこそ後輩のこととかを話す雅紀を見て
悪い気はしなかった。
雅紀「そういえばさ、後輩が怪しいサイトを教えてくれたんだよ〜」
A「え、やめときなよ、ウイルス感染したらそれこそ携帯お釈迦だよ？」
雅紀「まあ、新機種に乗り換えられるチャーンス！」
いや、チャーンスじゃないのよ
雅紀「なんか、色々催眠術的な？おまじない的な？
結構効力があるらしくてね、知る人ぞ知るって感じらしいんだけどさ」
後輩とのLINEの画面を開いている…―――その例のサイトのURLが送られてきているのだろう。
躊躇いもなく、タップしてサイトへと進む雅紀。
雅紀「“未来が見えるおまじない”だって、もうこれだけで怪しい、ひゃっひゃっ」
酔いが回ってきたのか、どんどんハイテンションになっていく雅紀は
そのおまじないというやらが乗っているページへと飛ぶ。
A「やめときなって…」
雅紀「やってみようよ、このおまじない
お手並み拝見ってやつ☆」
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〇パ→セント(プロフ) - ともさん» とも様♡続編へと参りますのでぜひご覧ください😭二人を幸せにしてみせます♥！！！ (2022年2月16日 1時) (
レス) id: 7d09c06b1c (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - え、えー💦「だった」って過去形？😭 (2022年2月16日 0時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵かけご飯(現0パ→セント) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eggandrice1/
作成日時：2016年12月27日 23時
