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いつも通りの学校の授業の時間。
ちょっと眠たくて、先生の話そっちのけで居眠りしては、
大野智と絵しりとりしたり。
昼休みは、生徒会長と凛子が来て、ご飯を食べる。
放課後になれば、大野智とマックに行く。
ずっと決まり切っていたことのように、何も噛みしめずにここまで来ちゃったけど。
こんなに愛おしいものだったんだ、全部全部なくなっちゃうなんて、
どれか一つでも残っていれば充分なのに、なくなっちゃうなんて
・
智「ばーすでーまっくねぇ…悪くねぇな」
A「感謝なさい、今日は私の奢りなんだからさ」
んー、と気にも留めないような様子の大野智。
智「もしかして、これからずっと白い色の絵の具ばっかプレゼントする気…？」
A「いいでしょ、何にも染められない白！」
智「いや…一番染まりやすい…」
ジュースを飲みながら、絵の具をまじまじ見つめちゃってる。
A「まあ、いいでしょ！
白い色の絵の具でなんか描いてよ」
智「んえぇー…めんどくさい」
めんどくさそうに、こめかみを描いて。
しょうがない、と言わんばかりにスケッチブックと鉛筆を取り出した大野智。
A「私の肖像画描いてくれるの？」
智「これが誕生日プレゼントってことで…」
これが誕生日プレゼント…
多分、他のどんなものよりも、価値のあるものな気がするのは私だけだろうか…
私は、思いっきりすまし顔をしたら、狙ってると思われたのだろう。
少し吹き出して笑った大野智。
今更、10年後も変わらないものを見つけてしまって心が揺らぐ。
この笑顔は全然変わらなかった。
どんなに駅の看板や待合室が新しくなろうと、
ビルがどんどん高くなって、どんどん古い建物は崩れていったとしても、
大野智の笑顔は全く変わらなかった。
目尻にしわが寄って、くしゃっと音を立てそうな可愛らしい笑顔。
この笑顔ともう、
智「なあに、泣きそうな顔になってんだよ」
A「めっちゃいい誕生日プレゼントだね…」
鼻で笑う大野智。
この笑顔に、絵を描く真剣な眼差し。
躊躇なく滑らせる鉛筆の先。
全てに見惚れていたら、気を付けていたのに帰ると決めていた電車の便を乗り過ごしてしまった。
・
大野智に描いてもらった似顔絵を、スケッチブックから破ってもらった。
鞄の中にちゃんと携えて、きちんと大切に持っている。
こんな素敵なものをもらえちゃったんだ、もう時を戻そうとか進めるなんて考えず前を向いた。
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〇パ→セント(プロフ) - ともさん» とも様♡続編へと参りますのでぜひご覧ください😭二人を幸せにしてみせます♥！！！ (2022年2月16日 1時) (
レス) id: 7d09c06b1c (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - え、えー💦「だった」って過去形？😭 (2022年2月16日 0時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵かけご飯(現0パ→セント) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/eggandrice1/
作成日時：2016年12月27日 23時
