検索窓
今日:7 hit、昨日:22 hit、合計:68,123 hit

通学路 ページ7

たまたまだった。

たまたま学校帰りに通りがかったデカい小中高大一貫の私立学校に「そういや孫兵くんはこの学校か」と考えていたら、丁度孫兵くんが出てきたのだ。

だから声をかけて、私と同じく駅に向かうということで2人で並んで歩いた。

そこで、少しゆっくり話そうと言われてすぐそこの公園のベンチに腰掛けたのだ。


「なんか、みんな変わってないよね」

そう言って思い浮かべるのは、孫兵くんと同じようにこの世界で生きる元忍びのたまご達。

「そうですね。
Aさんは少し大人になりました」

「それ言ったら孫兵くんだって背伸びたよ」

「ははっ、比べてみますか?」

すくりと立ち上がる孫兵くんに頷き、背を合わせる。

あの時はまだ自分の胸下ほどしか無かったのに、時代の変化のせいか、あと10僂發垢譴伉匹と瓦れてしまいそうだった。

「うわー、やばい、抜かれる」

「中学卒業までには絶対抜きますよ。
背の低い彼氏なんて格好がつきませんから」

自分より少し下から見上げてくる視線に、意地悪く笑う。

「じゃあ180僂鰐気い肇瀬瓩世諭

「なんでですか?」

「キスしやすい身長差は12僂蕕靴いら」

そう、丁度今の私達くらいだ。

頑張って伸びろよー、と頭をぐりぐり撫でていると、孫兵くんの顔が急に近づき、唇に何かが触れた感触がした。

「………………え、」

「たぶん180僂鰐詰なので、自分が低いとしてもこの身長差を堪能しておきます。
別にキスできない訳じゃありませんし」

でも合意の上じゃないとやりづらいですね、と涼しい顔で言う孫兵くんに、はくはくと口を動かす。

「………ふぁ、ふぁーすときすううううぅぅぅぅ…」

「僕だって貴女が初めてですよ。
嫌ですか?」

「全然いやじゃないけどおおぉぉぉ…」

ここが人気のない公園で良かった、と安堵しつつ、自分でも分かるほど顔を真っ赤にして彼の頰に唇を触れさせた。



「………………そこ頰ですか」

「これでもたぶん青少年健全育成条例違反なんだからね!?
自分の身体は大切にしなさい!」

なんの因果か→←あとがき



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (250 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
161人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あらもーど - 初コメ失礼しまぁぁぁぁぁぁぁす!!!孫兵くんッッッッかっこよぉぉぉぉぉ!!!…すみません、はしゃぎすぎました。面白かったです! (8月6日 23時) (レス) @page11 id: 215a8e1465 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 面白かったです。孫兵くんオチは初めて見ましたけど、凄く良かったです。 (2021年12月19日 14時) (レス) @page11 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ろも - とっても楽しかったです。主人公が男前だけど乙女で素敵でした。孫兵とお幸せに。ありがとうございまました! (2020年6月26日 17時) (レス) id: 9597922963 (このIDを非表示/違反報告)
さたぽ - えっっっっっっっっ???めっちゃくそいい話なんですが?????こんな感動モノ滅多に無いですよね??ね?????素敵な神作品ありがとうございました!!お陰で無事、天に召される事が出来ました0(:3_)〜 (2020年6月5日 1時) (レス) id: ac2614cbe5 (このIDを非表示/違反報告)
莉ぃ兎 - 2年前、この作品をきっかけに忍たまを好きになりました!ありがとうございました! (2020年3月24日 20時) (レス) id: 7f0f904c48 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:河鳴 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2015年8月23日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。