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私は開放された。
「なんだ、つまんねーの。
俺はお前が泣きわめくのを期待してたのによ」
荼毘は私の上から退くと、私の腰を一蹴りして背中を向けた。
『また』
「あ？なんだよ。」
私は顔だけ振り向いた様な横顔に向かって吐き捨てた。
『私を1人にするんだ。』
その後は荼毘は一瞬で姿を消し、辺りは誰もいなくなった。
私は冷静に荷物をまとめると、何事も無かったように帰路に着いた。
久しぶりの再会だったくせに、私、燈矢のこと何も聞き出せなかった。
そんなことを思いつつ、さっき言ってしまった私の日常に戻るという宣言を胸に受け、勝手に後悔する。
バッグの中から煙草を取り出して口にくわえてから、
さっき荼毘に火でもつけてもらえば良かった。とか呑気なことを考えている自分に気付くことも無く。
次の日、私は普通に出勤した。
「轟さん！大丈夫だった？
今朝のニュース見てないでしょ！？」
タイムカードを押したタイミングで夜勤のナースさんに話しかけられた。
「私、被害者が轟さんなんじゃないかって思ってすごく心配したの！
性別がわかんなくなるぐらい焼かれるなんてその人も可哀想だけど。」
私はなんのことですか？と言いながらナースステーションの椅子に腰かけると夜勤のナースは会社用ケータイの連絡事項を指さした。
そこには病院の近くでボヤがあり一人性別不明、手荷物を一切持っていないという不可解なﾀﾋ体が発見されたようだった。
時刻的にはあまり出歩かないような遅い時間だったのだが、その近くにはスーパーが有りそのナースとはよくそこに行くという話もしていて家も近いということから心配していたようだ。
『心配ないですよ、私昨日そんな時間に出歩いてないですから』
「そう、だから今日顔見れて安心したわ。
私すごく想像しちゃう様な個性だから、、、」
『ああ、個性【仮説】ですもんね』
私は何となくその事件の犯人が燈矢、荼毘ではないかなと思いつつバッグをロッカーにしまった。
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ユキ(プロフ) - 本好きさん» え〜嬉しいです✨ありがとうございます！ (3月27日 15時) (
レス) id: fcbbcc471e (このIDを非表示/違反報告)
本好き - 更新頑張って下さい‼ 続きが楽しみです(^o^) (3月27日 9時) (レス) id: 6183cd2648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユキ | 作成日時：2023年9月14日 2時
