Not a ヒロイン (ページ4)

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只今の時刻は18:30分ジャスト。

大分ゆったりした流れになったなと思ったら
カップルが来店して来た。
イチャイチャしながら大人が使うゴムと飲み物を選んでて「何だよ、イチャイチャしてんな。リア充。散れ」と思ってたら

佐藤くんが隣でニヤニヤしていて。。。

聡「彼女のなのかだよ」

「初めまして。聡ちゃ、聡くんとお付き合いしています。望月なのかです」

男の方はものすんごい見覚えある人で

小柄で可愛らしい彼女と思われる女の子がぺこりとお辞儀して、
佐藤くんも愛想良く「初めまして～」なんて言うから、
私も小さく「初めまして」って言った。

"聡ちゃ、聡くん"

って何で言い直した?

普段は"聡ちゃん"って呼んでるって事だ。へー。

私は昔っから呼び捨てで呼んでるけどね。ハハッ

まぁ、いつかこの子が呼び捨てで呼ぶのも時間の問題なんだけれど。

聡は私に見えないように隣のカウンターでレジをしていたけど終始見ていたからバレバレ。

勝利「863円でーす」

佐藤くんが淡々とレジをして私もやって来たお客さんのレジをしてる間に聡となのかちゃんは手を繋ぎながら出て行った

あ「1202円になります。2000円頂きます」

9時までみっちり働いて

9時からの大学生の方たちとバトンタッチしてバックルームに入る

あ「頭、いった…」

勝利「大丈夫?」

バックルームの入り口に肩をもたれさせて腕を組んで冷静に声を掛ける佐藤くん

何も言わずに仕切りのカーテンをシャッと閉める

あ「…彼女、初見だったんだけどさ…。
本当は顔見る前までは絶対別れさせてやるって出来もしないのに性格悪い事ばっか考えたの」

あ「出来ないよね、あんなに良い子そうで
聡とあんなにお似合いで。……ツラ」

カッコ悪ー、私。

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