出来損ないの私だから。【ハリポタ】賢者の石3 (ページ4)

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バレインタイン編⑭ ページ4

ちらりと横目でみると屋敷しもべたちがいそいそと処理をしている

黒い物体、赤黒いもの、青、紫

それぞれを担当しているようだが共通しているのはみな爆発物を扱うようであること

これまた酷いことになってしまった

わたしはというと絶賛マクゴナガル先生たちに説教をされている

ﾏｸｺﾞ｢どうしたらこのような物ができるのです。全く…｣

｢料理が苦手だとは聞いていましたがここまでとは思いませんでしたよ｣

『出来ると思っていたんですけど中々上手くいかず…』

ﾊｸﾞ｢こりゃあひどい。大したもんだ｣

『………やっぱりなしにした方がいいんだよ。買ってくる』

ﾀﾞﾝ｢なぁに、焦るでない。まだ数日残っとる。物事は練習すれば上手くいくものじゃ｣

パチン、とウインクをされた

上手くいく、か……

『自信がありません、だって』

ﾏｸｺﾞ｢始める前に諦めるのは悪い癖ですよ。失敗しても良いのです。貴方が行ったということに意味があるのですよ｣

『……………もし食べたら意識を失うかも、』

ﾏｸｺﾞ｢そうですね、その時はポピーに頼みましょうか｣

どうやら何を言っても言い逃れはできないようだ

やれるだけやってみようじゃないか

そう思ったのが伝わったのか薄らに微笑んで行きなさいと言いわたしを見た

『はい』

ﾏｸｺﾞ｢………ロウェリス、何をすべきかは分かっていますね？｣

言うまでもないだろう

はい、と返事をしてわたしも片付けに加わった

屋｢そんなそんな、わたくしたちが致します｣

『いやいい。これはわたしが作ったもの。当然のことをしてるまでだ』

『ところで1つ聞きたい事があるんだがいいか？』

屋｢なんなりと｣

『………いつも料理を作っているのは君たち、そうだな？』

屋｢その通りでございます。もしやお口に合いませんでしたか？｣

『そんなことは無い。美味しいよ。驚く程に。デザートもそうなのか？』

ええ、もちろん

彼らは少し照れたように言う

デザートも作れるということは…

1番安全な案が浮かぶ

『なら、その……もし良ければなんだが………』

『わたしに作り方を教えてくれないか……？』

言い終わると同時に彼らの手の動きが止まった

わたしと彼らだけの空間に静寂が走る

まずい、と思ったわたしは続けた

『あ、あれほど美味しいものを作れる自信はないが…その』

彼らの声が遮る

もちろんです、と