出来損ないの私だから。【ハリポタ】賢者の石3 (ページ3)

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バレンタイン編⑬ ページ3

さて、どうしようか

彼女にはあの後も色々と言われたがまとめると言いたいことは

「あげる側の気持ちが大切。相手を思うこと」

ということだ

そう言われてもこのリストの人達に思うことは何も無い

………いや、強いて言うならば

ハリーには感謝と友情

ロンにも同様に

校長は好ましくない、というより面倒くさい人だ

マクゴナガル先生は良い先生だと思う。なんせ思考が似ているところがある

ほかはまあ…同じだ

可もなく不可もなくらただそれだけ

いや、一人いるな。特別な感情を抱く相手が＿＿＿＿

セブルス・スネイプ教授

大嫌いだ

なんであいつにも渡さなきゃならないんだ

ダンブルドアめ……

考えていても仕方がない。作るしかないのだ

無難にチョコ…という訳でもいかなそうなので何種類かは作っておこう

選ばせればいい

『……ゎぁぉ…』

目の前には片手鍋

それと散乱したキッチン

極めつけには原型を留めていない何か黒い物体

ここまで料理ができないとは思わなかった

あの家でパンケーキを作っていたときは上出来だと思ったのだが………

ま、まぁ見た目と味は比例しないとも言う

味が良ければ許されるはず

塊を少し取って口に運ぶ

『！！！ゔぇぇ………』

『ｹﾞﾎｯ、ぐ……まっず………』

食べ物ではなかったみたいだ

たまたま失敗しただけだろう、と思いもう1度作ってみる

『…………なぜ…？』

食紅入れていないのに赤黒くドロドロしたものが出来た

味はもちろんドブのようだった

『………臭い…』

今度は少し青みがかった黒いドロドロ

味は何故か生臭い

何も生モノ入れていないのだがふしぎだ

『……は、はは…』ﾋﾟｸﾋﾟｸ

眉毛がピクピクと痙攣する

仕方あるまい

出来上がったのは真紫で少し緑ががって見えるもの

鼻がもげそうな匂いがする

味は……食べるまでもない、不味そうだ

何故こうなった、と鍋を見ていると何人もの足音が聞こえてきた

なんだなんだと思っていると20人近くの屋敷しもべと教授たちが現れた

『？？？え、と…？』

ﾏｸｺﾞ｢ああMs.ロウェリス！！！一体なんですかこれは！！｣

『なに、と言いますと…？』

ﾏｸｺﾞ｢この匂いの事です！！！すぐそこまで匂いが充満していますよ！！？｣

これはまずいかもしれない