出来損ないの私だから。【ハリポタ】賢者の石3 (ページ2)

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バレンタイン編⑫ ページ2

翌朝

起き、朝食を食べ、授業受ける

いつもと変わり映えのない日＿＿＿＿＿

というわけでもなく

私は今キッチンに来ている

理由は言うまでもない

バレンタインだ

来ているのは私だけではなく他寮の生徒も大勢来ていた

本当ならそこはずなのだが＿＿＿＿＿＿＿

シーン

誰もいないのは何故だ

あれ程息巻いてバレンタインだと言っていたのに居ないとは思わなかった

想定外だ

想定外すぎる

料理などはしてきたがお菓子作りなど全くした事の無い私は本当なら居たはずであろう女生徒に聞いて作ろうと思っていたのだ

だがしかし

こうもなると自分で作らなければならない

＿＿＿お菓子でなくても良いのでは？？？

そんな考えが浮かんだ

別にお菓子でなくとも(望んだわけではないが)パンケーキならいくらでも作れる

そこらの人よりも上手くできる自信もある

『……………』

無理だな

あの校長がそれで満足するわけが無い

かと言って皆同じものを作るとしても何が良いのだろう

よし

私はキッチンから出た

行くところは1つ

ハーマイオニーに聞こう

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

ﾊｰ「それで私のところに来たのね」

『ご名答。何を作ったらいいか全く分からないんだ』

ﾊｰ「そんなの簡単よ、あなたが作りたいものを作ればいいだけ」

『そう言われてもな……』

作りたいものなど無いのだ

面倒くさいからでもなく、本当に

『そういう君は何を渡すんだ』

言ったものを作ろうと思い質問すると彼女は目をぱちぱちとさせ、ふっと笑い言った

ﾊｰ「こういうのは言わない方がいいのよ」
「貰う時のお楽しみってこと。だから秘密」

『…………』

じとりと彼女を見るがなにも効かなかったようで

そんなに見てもダメ。教えないわよ

と言われてしまった

『だいたい、好きな人から貰うのが嬉しいんじゃないのか？』

『私から貰ったって別に嬉しくないだろ……』

と、ため息混じりにいうと何言ってるのよと返ってきた

私は交友関係が広い訳でもないし愛想がいい訳でもない

むしろ嫌われているとまで思うのだが

ﾊｰ「私は貴方のこと好きよ？」

「私の他にも、ね」

『ｯ………とんだ物好きだ』

好きだとまっすぐに言われ少し照れる

ﾊｰ「(気づくのはもう少しかしら)」

と笑っていたのは気づかなかった