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察したのか、まっつんは「え?まじで?」口をあんぐりあけている







試合が終わって、Aちゃんの迎えの車が来るのを待ってる間に、本人からなんで今まで隠れて応援していたのか理由を聞いた







俺のことを考えてくれた結果の行動だったことも





小学生の頃の言葉を今でも覚えていたことも





嬉しかったけれど





それ以上に、あの時何気なく発してしまった"見学してるの見たら緊張しちゃった"という言葉がAちゃんのオモリになっていたこと




俺の言葉が足りないせいで勘違いさせてしまったこと




それらがずしりと背中にのしかかる









あの時、好きな子が見てるって思ったらかっこいいところ見せなきゃいけないと思って力んじゃったんだって





恥を捨ててちゃんと言えていれば________








「俺、恋愛向いてないのかも」








Aちゃんがいないところでは、好きなところ、かわいいところがポンポンと口から飛び出るのに





実際に本人を目の前にしたら慌てちゃって"好き"を素直に伝えられない









"好き"を伝えなきゃ、うまくいかないのは明白なのにそれができない自分はやっぱり____








「ボゲェ」




「はっ?」






突然の岩ちゃんの暴言に思わず間抜けな声が出た







隣ですうっと息を大きく吸う音







後、









「恋愛なんてなんでもうまくいくと思うなボケ。誰だって"好き"が伝えられたら街中リア充ばっかりだボケ。そもそも伝えようとしてねぇお前が恋愛に向いてないとか抜かしてんじゃねぇよボケ!口がダメなら行動で示せボゲェ!!!」









しん、とバスの中が静まり返った






マッキーのじゃがりこが落ちた音がした









「口がダメなら行動…」




「おう」









岩ちゃんのセリフを反復する









「お前バレーと同じくらいAが好きだろ。好きなものをとことん追いかけるお前が、何、弱気になってんだよ、気持ち悪りぃんだよ」









気持ち悪いって……








でもまあ








俄然やる気が出てきたのは事実








バレーだけじゃない。俺の悩んでることも全部直球で答えてくれる



頼れる、大事な人








「…ありがと、岩ちゃん」



「ん」



「これだから岩泉はイケメンなんだよな」



「ううっ、岩泉さん、かっけぇっす!」



「金田一はなんで泣いてんの」



「ま、岩ちゃんが恋愛語るのにはまだ早いけどね」



「あ"?」

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設定タグ:ハイキュー , 及川徹 , 青葉城西   
作品ジャンル:恋愛
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飛鳥(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったしきゅんきゅんしました!更新頑張ってください!!応援してます! (2020年4月24日 1時) (レス) id: a4e38dcdda (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りあ x他1人 | 作成日時:2020年3月10日 21時

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