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サウスエンド埠頭
Aは倉庫影に車を停め、辺りを見渡す。
すると、近くで声が聞えた。
フィン「クッソ、狙いが定められねぇ」
『状況は?』
フィン「お前っ、なんでここに」
『いいから説明して』
噛みつくような目でフィンを見る。
フィン「っ…今から10分前、ここに到着したんだけど」
サウスエンド埠頭(10分前)
二人は車から降り、犯人を探していた。
フィン「見当たんねぇな…」
クリス「いや、あそこ」
クリスが指を指したその先には、アタッシュケースを小型船に積む男達の姿があった。
クリス「犯人は…1、2、3、4、5人」
フィン「内、プレイヤーが1人だとしてもこっちが不利だな…」
その時、男達が話し出す。
「いや〜、にしても案外楽勝でしたね、ボス」
「それもこれもボスの能力のお陰っす」
ボスと呼ばれる男をおだてる部下たち。
「よし、お前たちはもう帰れ」
「えっ、いいんすか?」
「あぁ、ゆっくり休めよ」
そう言ってボスは船に部下たちを乗せ、帰らせた。
そしてねちっこく話し始めた。
「そこにいるんだろぉ?隠れてないで出でこいよぉ」
フィン「おい、クリスどうすんだよ?」
小声でクリスに話しかける。
クリス「俺が取り敢えず出る。フィン、お前はスキを見て撃て。」
フィン「わかった」
フィン「ってスキを狙ってたんだけど、あのボスって奴、超高速で移動するから中々狙えねぇし、」
「加戦しようと思ってもナイフ持ってるから迂闊に近づけなくて困ってんだよ」
そんなことを話してる最中にもクリスは斬り付けられ、復活、斬り付けられ、復活を繰り返している。
フィン「このままじゃ、埒が明かねぇし…」
フィンは眉間にシワを寄せる。一方、Aは不敵な笑みを浮かべながらフィンの肩に手をのせる。
『ここは、私に任せて』
フィン「出来んのか?」
『まあ、見ててよ』
そのまま、クリスの方へ歩き出す。
『プレイ』
クリス「A!」
「ふん、アマが1人増えたとこで対して変わらねえよっ!」
男は、Aへ向かってナイフをたたせてくるが、Aは目を瞑り、両腕を前へ突き出し、掌を広げる。
『はっ!』
すると男は動きを止め、見る見るうちに地面へひれ伏した。
『フィン、今よっ!』
フィンは男が握っていたナイフを撃つ。そして弾かれたナイフをクリスが足で止める。
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作者名:トケイソウ | 作成日時:2023年2月16日 16時