[刀剣乱舞]お助け審神者参上

6話目 ページ7

「あ、ここが大広間であっていますか？」
「は、はい 皆はこの中に居ます」


不思議そうな表情の五虎退
多分、五虎退を抱えてかなりの速さで走ったのに息切れしてないのが不思議なんでしょう
まあ、僕は息切れなんてしませんけどね


「失礼しまーす」

スパン

一声かけてから物凄い勢いで障子を開けてしまいます
障子は扉と違って力加減が難しいですね
さて、物凄い勢いで開けてしまったせいで中に居る人達の視線が突き刺さってきます


「初めまして、新しくここの審神者になりました未来と言います どうぞよろしくお願いします」
「審神者！？」
「はい、審神者です」


と僕が返事をすると怯えた様に全員が大広間の奥の方へと逃げた
ええと、この反応はゴキブリを見つけた時の反応に似ている様な・・・
少し違いますね、何か恐ろしい物を見た時の反応ですね


「皆さん、僕がそんなに怖いですか？」
「怖いに決まってるじゃん！ 五虎退を人質に取ってボク達に言うこときかせるつもりでしょ！？」
「・・・あぁ！ そう解釈しましたか」
「解釈って・・・五虎退、早く抜け出してこっちにおいでよ！」
「別に人質でもなんでもないので五虎退は返しますよ？ 五虎退ずっと抱えててごめんなさい」


そう言ってから抱えてていた五虎退をゆっくり床に下ろす
五虎退はというと、何か迷っていたみたいですが決心したのかスウッと大きく息を吸い込むと大広間の奥にまで聞こえる声でこう言った


「兄さんこの人はいい人です！ 僕を助けてくれました！」


・・・五虎退はいい子ですね
皆さんを説得しようとしてくれているみたいです
ただ、一つ訂正しなければいけませんが・・・


「あのー、一つ訂正があります」
「な、なんですか？」
「僕は人間ではありません」

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