美少年拾いました。

9話目 ページ9

さて、改めて挨拶も済んだし私はそろそろお風呂入ってこようかな
あ、そうだ、おぎのくんの歯ブラシも用意してあげないとだね

「おぎのくん、水色と青とピンクだったら何色が好き？」

歯ブラシのストックの色を思い出しながらそう尋ねるとおぎのくんは不思議そうに首を傾げた
まあ、急に好きな色聞かれたらそうなるよね

「歯ブラシの色決めるだけだからそんなに深く考えなくても大丈夫だよ」
「あ、なるほど、えと、すみません何色が好きだったのかも思い出せなくて……」
「そっかー、なら私の歯ブラシと見分けがつきやすい青でもいい？」
「はい、大丈夫です」
「りょーかい。それじゃお風呂入ってくるね」


そう声をかけてから着替えの服とタオルを持ってお風呂へ向かった


頭も洗って、体も洗って、湯船に浸かると案の定湯船のお湯は冷めていた
うーん……ぬるい！ けど、追い焚きするのは勿体ない！
とっとと上がろう！
そう決めてお風呂から上がりお風呂上がりにするべきことも済ませておぎのくんの居る部屋へ戻ると……

「すー……すー」
「あ、寝てる」

やっぱり気を使ったのかベッドじゃなくて床に敷いたお布団で丸くなって眠るおぎのくんの姿があった
なんか、丸まって寝てるの猫みたいで可愛いなぁ
なんて思いながら暫く眺めてると私もだんだん眠くなってきた


「そろそろ寝るかぁ……おやすみ、おぎのくん」


そう小さく呟いてから眠りについた
あ、もちろんベッドでね

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