303 夜がやってくる ページ50
深夜side
あつき「なんでいるんだ・・・。」
深夜「本当にここに来た。」
あつき(わざわざ裏手に回って来たってのに・・・。ちっ、Aが手回したな。)
あつき「・・・・・。」
深夜「Aさんには止められたけど・・・やっぱり兄さんも来てほしい。」
あつき「俺は行かない。」
深夜「・・・・・お願いなんだ。少しでもいい、僕はAさんと二人で話し合って欲しい。
本当は知ってる、兄さんはAさんを殺そうだなんて、本当は・・・。」
本当は・・・・本当は?何も知らない僕が、ここまで踏み込んで良いのか。
兄さんとAさんの関係性は知っていても、実際昔の二人を見てきたわけじゃない。
次の言葉を詰まらせると、あつきはそれを察したように話題を切り替えた。
あつき「・・・・近衛枠、俺が今回の件すべて責任を負う。」
深夜「何・・・何言って・・・。」
あつき「お前はそのまま残って好きなことしろ。」
深夜「兄さん!・・・そんな話をしにきたんじゃない。」
あつき「・・・・話はもう終わりだ。」
人の話を全く耳にせず、あつきはまるで独り呟くようだった。
覚悟を決めた遠い目をして。
もうそこまで夜が来ている。
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gin(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!続きめっちゃ気になります!あと、話のもっていきたかとかもめっちゃ上手いと思います!更新頑張ってください!応援してます! (2019年3月6日 12時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈夜 | 作成日時:2018年4月10日 23時