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299 かぎつける ページ46

あつき(近藤という男はお人好しだから、大丈夫だ。

  だがあの土方と沖田、あの二人は頭が切れそうだ。どうやって騙すか。)


ここでAだったらどうするか、とふと考えてしまい屈辱を感じてしまう。


そう考えているうちに1階についてしまい、近藤と目が合う。


近藤「これはこれは!あつき殿ではございませんか。どうされましたか?」


あつき「緊急事態です。侵入者らしき人物が城内で確認しました。」


近藤「それは本当ですか!?」


あつき「はい。侍女を名乗る二人の女がどうしても下の階に用があるから通して欲しいと言われ、

  信じてしまいました・・・不甲斐ないばかりです。申し訳ありません・・・・。」


近藤「いやいや、あつき殿は悪くはない!騙した方が当然悪いのですから。」


あつき(やはり、お人好しだな。)


土方「そこの、ちょっとこっちに来い。」


近藤がそれぞれの隊に声を掛け、一階に密集していた隊がばらけたそのとき、


突然離れたところで睨んでいた土方があつきを奥の方へ呼び出した。


土方「近藤さんは、先に行っててくれ。少し話してぇことがある。」


土方の後ろを歩くと、誰も居ない部屋に連れてこられた。


土方「単刀直入に聞く。てめぇの目的はなんだ。」


あつき「いきなり、どうされたのですか。」


土方「お前みてぇな実力者が侍女いえど、見過ごすはずがねぇだろ。何か裏があるはずだ。」


あつき「ずいぶん買いかぶられてますね。まだあって数時間だというのに。」


土方「本当の目的は何だ。」


あつき「ずいぶんしつこいですっ・・・ね!」


一瞬の内に土方は刀を鞘からユラリと取り出し、喉元に向けて脅しをかける。


土方「早く言わねぇと、喉元ぶっ斬るぞ。」


あつき「・・・・」


土方「あぁ?」


あつきは後ろにのけぞると、すぐさま鯉口をきって腰を低く構える。


あつき「すみませんが、語ることは出来ません。こちらも色々と事情があるものです。」


土方「てめぇがその気ならこっちも本気で行かせてもらうぜ。」


あつきは大ぶりに刀を振ると土方はそれを受け流し、上から一直線に刀を振り下ろすと、


これを狙っていたかのようにあつきは相手の柄を蹴り上げた。


ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

あつきのオンオフ切り替えが激しい

300 沽券大事→←298 想定内でも想定外は範疇です



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gin(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!続きめっちゃ気になります!あと、話のもっていきたかとかもめっちゃ上手いと思います!更新頑張ってください!応援してます! (2019年3月6日 12時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奈夜 | 作成日時:2018年4月10日 23時

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