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AN｢A…元気だしてよー｣
『…うん』
AN｢今日は私の奢りだから！ね？｣
あれから数日経った日曜日の今日。
結局グクは学校には来なかったし
元気がない私を気にしてアンナが誘ってくれたんだけど、ヘギョさん達の言葉が頭から離れない。
カフェのテラスでパンケーキをアンナと食べながら
出てくるのは溜息だけ。
AN｢そろそろ元気ない理由教えてよー｣
『うーん…また今度ね…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ』
AN｢ちょっと大丈夫？この前から咳出てるけど風邪でも引いた？｣
『そうみたい……へっくしゅん…っ』
AN｢もしかしてジョングクくんの風邪が移ったんじゃな〜い？きゃーっ、ハレンチー！｣
アンナに呆れながらあの日の事を思い出す。
あれが最後のキスになっちゃうのかな…
“ どうかあの子の事を思うなら考えてあげて…”
それってつまり
私がグクから離れなきゃいけないって事だよね…？
だけどすぐにはその覚悟が出来なくて
数日間考えててもグクに会いたくてしょうがないのに…
AN｢ねぇAっ、あれってジョングクくんじゃない！？｣
『え…？』
思わず顔を上げてアンナが指さす方向を見ると
そこには確かにグクがいた。
だけどグクの隣には
凄く綺麗で美人な女の人がいて二人は見惚れるほど絵になっていた。
AN｢A…あれって…｣
『…本命さんかもね(笑)』
AN｢え？｣
『婚約者いるって聞いたし』
自分が吐いた言葉になんだか腑に落ちた。
“ いつか、決まった相手と結婚するだろう ”
その相手が今グクと一緒にいるあの女の人だったら
私に勝ち目なんかないし住む世界が違いすぎる…。
庶民な私より同じ世界で生きているあの人の方がよっぽどグクにお似合いだ。
『アンナ、帰ろうか』
AN｢A…｣
お会計を済ませてグクと反対方向に歩き出す。
AN｢ジョングクくん、いいの…？｣
『良いも何も、私達罰ゲームで付き合わされたんだよ〜？せいせいするっての(笑)』
罰ゲームなんかで本気になんてなるわけないじゃん。
グクが私に言ってくれた好きだって言葉もきっと寝ぼけてたんだよ。
大嫌いだったあの頃に戻ればいいだけ。
そう思うのに
好きな気持ちが積もっていって大嫌いに戻るのには遅すぎた。
本気にヒドい罰ゲームだなぁ…っ
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みそ - ドキドキとキュンキュンをくれてありがとうございました！本当に面白かったです！きむななさんの小説、大好きなのでこれからも頑張って下さい！！応援してます！！ (2019年11月1日 1時) (
レス) id: e24f263bf8 (このIDを非表示/違反報告)
りなみな - すっごく面白かったです！！！最後のオチ、私はすごく好きです！！！きむななさんの作品好きなのでこれからも書いてくださると嬉しいです！！！ (2019年10月29日 17時) (レス) id: 582ea50ce6 (このIDを非表示/違反報告)
狐兄弟 凌 - 薔薇の所がめっちゃキュンキュンしたぁー！それにめっちゃ面白かったです(^-^)/ (2019年10月17日 2時) (レス) id: 7d3711d128 (このIDを非表示/違反報告)
美・ジ - 泣けました。はんとに終わり方もすべてがうますぎます。これからもたくさんの作品作ってください！本当に感動とドキドキで心がいっぱいになりました。ありがとう！ (2019年9月10日 23時) (レス) id: 6109de95ba (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんぴょん - 終わり方うまい！キュンキュン止まらなかった！クグ〜サランへ?あぁ〜 \(>з<)/ (2019年7月14日 0時) (レス) id: ecb5fbfd63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむなな
| 作成日時：2019年5月13日 21時
