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今のこの状況ってもしかするとすごいんじゃないか…?
手に汗がジワシワと滲んできそうなほどの緊張感に力が入る。
JH「僕がヘギョちゃんに君の話しをしたら是非会ってみたいって言っててね〜」
HG「少しお話したいだけだからリラックスして?笑」
『は、はい…』
ジョンヒョンさんもヘギョさんも
凄く優しい人で良かった…
ドラマとかじゃ厳格なイメージだったからてっきりそうなのかと…
HG「あなた、ジョングクのこと嫌いだったんですって?笑」
『えっ、えぇ、まぁ…すいません…』
HG「いいのいいの!具体的にどんな所が?」
『具体的に、ですかっ?』
こんな事、ご両親の前で言っていいのか分からないけど
嘘をつく方がダメだよね…?
『その…グクは、意地悪で我儘だし、告白してきた相手を酷い言い方で振ったりして…なんて最低なやつなんだって関わったことも無いのに決めつけてたんです…』
HG「ふふ、そうなの」
『でも、意地悪で我儘なのは寂しがり屋なだけで…告白も、相手の事を思ってわざと嫌われ役になってたって分かったし…本当は良い奴なんだって』
上手く言葉が出なくてごちゃごちゃだけど
二人とも嬉しそうに笑っていた。
HG「あなたは…あの子のことが好き?」
『…っ、え?』
HG「もし、好きなら…あの子のためにちゃんと考えて欲しいの」
さっきまで優しく笑っていた二人の顔も真剣な表情になっていて空気が一変した。
JH「あの子は将来この家を継ぐ事になる。そしていつか、決まった相手と結婚するだろう」
HG「だからあなたが本気になる前にあの子から手を引いて欲しいの」
二人の言葉にグクが本当に財閥の大事な子息なんだって思い知らされた。
JH「こんな話しをしてすまないね」
『…いえ』
HG「すぐじゃなくていい…どうかあの子の事を思うなら考えてあげて…」
『分かり、ました…』
JH「じゃあ、話しはここまで。ジュンソ、送って差し上げて」
JS「かしこまりました旦那様」
呆然としながらジュンソさんに続いて部屋を出ていき玄関へ足を運んだ。
HG「あの子達を見てると昔を思い出すわね(笑)」
JH「そうだね〜、僕達にそっくり」
HG「Aさんはどう答えを出すのかしら…」
JH「きっと大丈夫だよ」
閉まった扉の向こうで謎のテストが始まっていたなんて
この時の私は微塵も思わなかった。
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みそ - ドキドキとキュンキュンをくれてありがとうございました!本当に面白かったです!きむななさんの小説、大好きなのでこれからも頑張って下さい!!応援してます!! (2019年11月1日 1時) (レス) id: e24f263bf8 (このIDを非表示/違反報告)
りなみな - すっごく面白かったです!!!最後のオチ、私はすごく好きです!!!きむななさんの作品好きなのでこれからも書いてくださると嬉しいです!!! (2019年10月29日 17時) (レス) id: 582ea50ce6 (このIDを非表示/違反報告)
狐兄弟 凌 - 薔薇の所がめっちゃキュンキュンしたぁー!それにめっちゃ面白かったです(^-^)/ (2019年10月17日 2時) (レス) id: 7d3711d128 (このIDを非表示/違反報告)
美・ジ - 泣けました。はんとに終わり方もすべてがうますぎます。これからもたくさんの作品作ってください!本当に感動とドキドキで心がいっぱいになりました。ありがとう! (2019年9月10日 23時) (レス) id: 6109de95ba (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんぴょん - 終わり方うまい!キュンキュン止まらなかった!クグ〜サランへ?あぁ〜 \(>з<)/ (2019年7月14日 0時) (レス) id: ecb5fbfd63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きむなな | 作成日時:2019年5月13日 21時