恋愛×罰ゲーム〜JK〜

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ギュッと拳に力が入ると
いつの間にか女の子達が私の周りを囲んでいて


ハッとした時にはもう身体中を押さえられていた。






『ちょっと離してよ…っ！』


｢こっちはチェさんの事を思って言ってあげたのに、｣


『余計なお世話だっつーの！』


｢はぁっ！？｣


｢ムカつくっ！！！｣







いやいやそれはこっちのセリフだかんな！







『こんのはぁーなぁーせぇぇぇぇぇぇっ！』


｢暴れんじゃないわよ…っ！｣


｢これ以上暴れたら痛い目見せるんだから！｣


『望むところじゃこんちくしょぉおぉぉ！』






こんな奴らに負けてたまるかーーっ！





さっきより抑え込まれそうになって
逃れようと必死にもがいていると







｢お前ら何やってんだよ｣







ドアの方で声がして
一斉にそっちに目線が移った。





JK｢一対多数って卑怯だね〜｣


『…グク、』


JK｢そういうことしてる時の顔、鏡で見た方がいいよ？｣


｢…っ！｣





悔しそう顔を歪ませる女の子達に徐々に近づいて
私を押さえつけている腕を掴んだ。






JK｢文句があんなら好きに言ってくれていいけど、こういう事すんなら直接俺んとこ来いよ｣


｢っ｣


JK｢俺以外に手出すな、分かった？｣


｢分かったわよ…っ｣


｢…い、行こっ｣






女の子達はバツが悪そうに視聴覚室からバタバタと出ていった。




あーーーびっくりしたぁぁぁぁ



まさかグクの逆恨みに巻き込まれるとは…





『とんだとばっちりだったわ…』


JK｢お前まじで面白いな(笑)｣


『あんたねぇ、誰のせいこうなったと思ってんのよ！大丈夫？の一言も言えないわけ？』


JK｢いいじゃん、助けてやったんだから｣


『当たり前でしょ！てか来るの遅いっつーの！』


JK｢あ、ごめん。面白くて動画撮ってたら出るの遅くなった｣


『はぁ！？』





“ あのさぁ、＿＿＿あんた達、本当にグクの事好きだったの？ ”



グクに見せられた画面の私が言っている言葉に首を傾げる





『…これ最初の方ですよね？』


JK｢うん｣


『うんじゃないわ！ずっと見てたわけ！？』


JK｢まぁね｣


『ほんと信じらんない！』





グクの襟を締め上げながら揺らすと


なぜかグクは少し嬉しそうに笑っていた。



だから…そんな顔されると怒りにくいじゃんか…っ！



グクがこんな美形じゃなかったら躊躇なく
顔面に一発入れてんのに…！



グクのイケメンさを恨むべきか
自分の甘さを恨むべきか…




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