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俺が君の彼氏として過ごす、二度目の冬
JM『コーヒーでいい?』
○○「うん、ありがと。」
冬らしいニットのワンピースがよく似合ってる
コーヒーを淹れている間、窓の外を眺める君
外では雪が降っている
JM『まだ降るんだね。』
溶けてきて黒く汚くなった雪の塊が
徐々に、また白くなっていく
○○「…また、溶けちゃうね。」
雪が溶けたら暖かい春が来る
大事なものを奪っていった春が来る
JM『暖かくなったら、どこか行く?』
○○「うーん、旅行行きたい。」
コーヒーの入ったマグカップを二つ持って、君の隣に座る
君はまだ窓の外を眺めたまま
○○「テヒョンにも、会いにいかなきゃね。」
JM『そうだね。アイツ元気かな?』
こうやって二人で過ごしている時も
手を繋いでデートをしている時も
隣で一緒に講義を受けいる時も
肌を重ねている時も
視界に入っているのは俺だけなのに
君はいつもテヒョンばかり
君の彼氏は俺でしょ…?
JM『○○、俺のこと好き?』
○○「好きだよ。」
不安になって、苦しくなって、嫌になって
そのたびに何度も何度も確かめて
嫌われそうで、怖くて、辛い
…テヒョンのことは俺だって忘れる訳じゃない
君にテヒョンを忘れて欲しくなんかない
まだ、テヒョンが好きなんでしょ…?
それでもいい、好きでいい
テヒョンが一番でいいから、俺は二番でもいいから
少しでも君に好かれてみたい
…二人は想い合っている
それはきっと、遠い将来も変わることは無い
結ばれぬまま、解けもしない
だったら俺は、どうしたらいい
JM『俺も大好きだよ。』
○○「なんか、幸せだねㅋ」
俺は俺を捨てることにした
愛が愛だけで完璧になって
あらゆる弱点が隠されて
君が気に入るような人形になる
I’m so sick of this fake love.
この嘘の愛に溺れている
【 END 】
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作者名:café au lait | 作成日時:2018年5月13日 16時