DISGUSTING ページ35
JM『おはよう。』
○○「あ、おはようジミン君。」
いつもと変わらない朝、いつもと変わらない君
JM『これから講義?』
○○「うん、3限から。」
カフェで友達と時間を潰す君
偶然を装って話し掛ける俺
いつもと変わらない日々
高校の時の君からは想像出来ないくらい
明るく、活発になった君
新しい友達いっぱい作って、サークルも入って
もう寂しがることもないのかな?
俺の立ち位置も、高校から変わらない
JM『そうだ、お昼一緒にどう?待ってるよ。』
○○「いいよ、じゃあ後でね!」
カフェでの待ち時間に、ブラックコーヒーを啜る
昔は苦くて飲めなかったブラックコーヒー
いつから好んで飲むようになったんだろう
そういえばアイツ、コーヒー苦手だったな
スマホで適当に、君が好きそうな近場の店を探す
この前はパスタだったけ
…リゾットか、今日はここかな
○○「ジミン君、お待たせ!」
JM『おつかれ、じゃあ行こっか。』
並んで歩く君と俺の身長差は20センチ
隣り合う体の距離は30センチ
心の距離は?…なんてね
JM『着いた、ここだよ。』
○○「わぁ、オシャレなお店だね!」
席に案内され、早速メニューを手に取る君
暫く悩んで頼んだのは期間限定のメニュー
俺はこの店のメインのリゾット
ランチには少し遅いこの時間
だんだんと空いていく店内
運ばれてきた料理を美味しそうに食べる君
JM『美味しい?』
○○「うん!ジミン君が知ってるお店美味しいところばっかりだよね。」
JM『ふふ、良かった。』
君と一緒に行くのは、ほとんどが俺も初めての店
それを君は知らない
隠してる訳じゃないけど、かっこ悪いでしょ?
だからわざわざ言ったりはしない
持っていたスプーンを置く
○○「…食べないの?」
不思議そうに見つめるその瞳に、自分の顔が写る
JM『○○、好きだよ。』
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作者名:café au lait | 作成日時:2018年5月13日 16時