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第11話 ページ11

THside

○○は、俺が何で屋上にいるのか聞かなかった



話せるようになるまで待つと言ってくれた



もう、話そうと思うんだ



ちゃんと全部、俺を知って欲しいから





TH『あのさ、○○。…俺、○○が好きなんだ。』


○○「え、?」




○○が理解出来ない、というような顔で俺を見る




TH『俺、怖かったんだ。俺のことを全部知ったら○○が離れちゃうんじゃないかって、一緒にいても辛いだけじゃないかって。』


○○「…教えて、くれるの?」


TH『うん、話すね。』




大きく、深く、1度息を吸う




TH『俺、心臓が悪いんだ。生れつき。』




俺がまだ5歳だった頃



急に心臓がドキドキして、苦しくなった



病院に連れていかれて、そこで分かった



手術をすれば良くなるって言われて手術もした



何度も胸を開けて、身体は手術痕だらけ



なのに、病気は治ってくれない



いつ発作が起こるか分からない



いつ心臓が止まるか分からない



心臓移植の順番が来る頃には死んでるかもしれない



TH『…だから、突き放した。ごめんね。』


○○「……好きって言ってくれて、嬉しい!」



いつもみたいに眩しい笑顔が向けられる



TH『やっぱり、○○に話して良かった。』


○○「テヒョン…」


TH『ん?』


○○「好き。」



恥ずかしそうに頬を赤くしてる姿が愛おしい



TH『ふふ、俺も好きだよ。』

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作者名:café au lait | 作成日時:2018年5月13日 16時

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