検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:6,314 hit

第1話 ページ1

授業中、窓の外を眺める


グラウンドでは、1年生がサッカーをしている


見覚えのある顔を見つける


弟の友達の、たしかジョングク君


あれ、弟のクラスか


先生『はい、号令。』


日直がだるそうな声で挨拶をする


それを合図に、教室を出ていくクラスメイト達


今日も一日終わったのか…


鞄をもって、私も教室を出る


人が玄関に流れていく中、階段をのぼっていく


錆びついたドアノブを回せば、そこは屋上


私のお気に入りの場所


嫌なことがあった時や、放課後は屋上に行く


誰もいないこの場所で、大きく伸びをする


「綺麗な青空…」


鞄からカメラを取り出し、空へ向ける


同じ時間のこの空を、私はどれだけ切り取ったのだろう


数えてみれば、予想ほど多くはない


もっと、時間が経ったように感じるのにな…


ートン、トン、トン


誰かの足音がする


本来ならここは立ち入り禁止


私以外の誰かが来ることなんてありえない


もしかして、先生かな…


何も無いから隠れることも出来ない


ただドアが開くのを待つ


ーガチャ


ドアノブを掴んでいるのは、先生じゃなかった


私と同じ、制服を着た人


○○「…えっと、こんにちは。」


TH『ここ、立ち入り禁止じゃないの?』


○○「そうですけど…」


TH『誰もいないと思ったんだけどな。』


○○「あ、すいません、じゃあ…私帰ります。」


持っていたカメラを鞄に押し込み、屋上を出ようとする


彼の横を通り過ぎようとしたとき、腕を掴まれる


TH『…まだ、帰らないで。』


○○「えっ、?」


TH『俺、ミン先生に教えてもらったんだ。ここの事。君は?』


ミン先生は、国語の先生


保健室にいる私に、授業に出る代わりにここを教えてくれた


教師がこんなことしたらダメなんだろうけどね


○○「…私も。」


TH『そっか。ねぇ、ちょっとお喋りしようよ。』


ニコッと笑う彼に促され、フェンスに寄りかかる



TH『俺、キムテヒョン。テヒョンって呼んで。君は?』


○○「私は、イ○○。○○でいいよ。」


TH『分かった。○○は、どうしてここにいるの?』


○○「っ…それは、、」



ここにいる理由


それを誰かに話せるほど、私の傷はまだ癒えていはない



TH『…ごめん、嫌なこと聞いちゃったね。』



申し訳なさそうにテヒョンが笑う

第2話→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.2/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , テヒョン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:café au lait | 作成日時:2018年5月13日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。