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264話 ページ30

…私達はそれまで、完璧に二人の世界に入り込んでしまっていた。

周りの反応などおかまいなしに。





「ねえ、あれ、白竜大将じゃない?」

「え、金獅子を一人で倒したあの?!」

「齢8歳にして何万人もの囚人を倒した白竜大将!!」

「その絶世の美貌で各国の貴族王族から結婚の申し込みがされているというあの?!」


…これは、大変なことになった。


「そういえば帽子取ってたんだった…」
「おう…これはまずいな。



……。ちなみに最後のは本当か?」
「黙秘!!


それより。」



逃げるわよ!!!!




迫る『白竜大将』のファンから、私達は全速力で逃げはじめるのだった。


ーーーーーーーーーーー



「…っはあ!はあっ、はあ…


…ここまで来て、やっとまけたわね…っ」

「っああ!ほんと、お前の人気にはいつも驚かされら…」


私達が道も選ばず走ってきたここは、パークからだいぶ離れたいわゆる無法地帯のあるグローブ



「…ふう、ごめんねロシー、もう少し気をつけてれば…」

ロシーはにっと笑って首を振った

「いいや、俺は今かなり幸せだ

…思いがけず嬉しいことも聞けたしな!」

ニヤニヤして本当に嬉しそうに浮かれている彼からサッと目を逸らした

「…その締まりのない顔どうにかしてっ


それにしても走って喉乾いたわね、どこか店があればいいんだけど…」

「ここ海賊や人さらいもよく現れる場所だからな、あるかどうか…


…あれ、…あった。」

「…へ?」



彼がピタッと視線を定めた先を追うと、確かに一軒、ポツンとある店を見つけた。



「…シャッキーの、ぼったくりバー?」


……



なんっだこの店。


「…入って、良い店なのかしら?」
「こんな堂々とぼったくりそうな店初めて見たな。


…でも街に戻ればまた追われるぞ」

「よし。


私からぼったくれるものならぼったくってみたらいいわ!入りましょ」


ロシーがうなずくのを確認して、私達はそのバーへと足を運んだ。

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設定タグ:コラソン、ロシナンテ , 大将 , シリアス   
作品ジャンル:恋愛
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ひはる(プロフ) - みかんちゃんさん» 感想ありがとうございます!!ワクワクしてくださってありがとうございます嬉しいです!今後もなるだけ早くそして楽しんでいただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします!! (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - guririさん» レス遅くなってすみません!感想すごくすごく嬉しいです!!気まぐれやで掛け持ちも多い亀ですけど、そんな風に言っていただけて嬉しいですし凄いやる気出ました笑ありがとうございます! (2019年8月26日 11時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)
みかんちゃん(プロフ) - 最初から一気読みしちゃいました!凄く面白くて、読んでいてワクワクしました!続編、お待ちしてます! (2019年8月19日 10時) (レス) id: 5684880501 (このIDを非表示/違反報告)
guriri - 面白いです!続編が待ち遠しいです。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 5d86136675 (このIDを非表示/違反報告)
ひはる(プロフ) - ユッケさん» ありがとうございます!この作品あまりコメント来ないので結構みなさんどう思ってるか不安だったんです。わたしの理想を夢主にになってもらってまして、それを褒めていただけると本当に励みになりますありがとうございます!続編前回よりは早く出せるよう頑張りますね! (2019年7月15日 0時) (レス) id: 0be45b8a6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひはる x他1人 | 作成日時:2019年6月24日 23時

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