【ONE PIECE】海軍大将(将来)は海の女神も務めます弐【ロシナンテ】 (ページ37)

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84話ページ37

ｻﾞｻﾞ…ー

ん？

聞こえる音に目を向け、ペンを置く

｢…海の音が強い……何かあったのかな。｣

…なんだろ、目の前が霞む

…ｻﾞｻﾞ…

ｻﾞｻﾞｻﾞ…

『ﾊﾞｷｭｳｳﾝ！！

ー…ち…え！…ちち…え！やめ……あ…うえ！！』

！！！
｢ああっ！！｣

…っ酷い頭痛

なに、この声は…？！

今聞こえたのは過去の事なの？

…でも、そんな感じじゃない…先祖の記憶なんかじゃないわ…

もしかして、今起こってることなの？

………私がここを離れるわけには行かないのに

今すぐ今すぐそこへ行きたい。

なんで？

行かなければいけない気がする、行って…

それで…

｢…っ！何を考えて
……

…強くなるの…！強くなりにきたの！！

…救えなくてごめんなさい…！！｣

雫が落ちた。

｢……ん…海水…？｣
ーーーーーーーーー

…

…

…

…

…
約4ヶ月後

｢嵐脚…！！！｣

｢うぁっ！｣

｢勝負あり！！

流石ですね、A様
眠りのタイムリミットも１時間に縮まりましたし｣

滴る雫を拭って水を飲む

｢ありがとう
…………。

…覚悟はしてきたけど、いざとなると手先が震える

最終試験は明日だもの。｣

……ほら、またこの人達は胡散臭く笑う。

｢ええ、同時に、明日は貴女様の誕生日！！

無事クリアして、何倍もの力を手に入れましょう！！！｣

｢クリアできましたら、美味しい誕生日ケーキをお作り致しますよ｣

！！！

｢ぜ、ぜひよろしく。｣

置時計が２２時を知らせる

｢さあ、明日は早いですよ。ぐっすりお休みになられてくださいな
素敵な明日にしましょう｣

｢……ええ、おやすみ。｣

ーーーーーーーーーーー

『…ひっく、ひっく

…セ…ゴク…ん』

『一人…こわ…か…

あとも…すこ…で…帰っ…はず』

初めて声を聞いたあの日から、知らない少年の声は日に日に強く鮮明になる

きっと、今起こっていること…

何でその人のことだけ聞こえるのだろうか。

｢……。焦ることは無いわ

いずれきっと分かること。

寝よう、明日は大仕事よ！｣

『…？…』
『…どうした、ロシナンテ』

『センゴクさん、今なにか聞こえた？』

『いや？何も』

『…(また、あの女の子の綺麗な声…)』