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拓「A、あのさ…」

突然立ち止まって私の名前を呼ぶ拓哉。

『え…なに?』

不安になっていつもより小さく返す。

拓「あのさ…Aっていつ暇?てか、いつでも暇か。」

“どうせいつだってぼっちやろ?”
ってデリカシーのないことを言ってくる。確かに間違ってはないけど…

『どっ、どーせいつだって暇ですよー!』

ちょっとムキになって私らしくない返事をしてみる。
でも、なんで突然誘ってきたんやろ?そう不思議に思う。

『な、なんで?』

拓「へ?」

『あ、いや…だから…その…なんで、誘ったんかなぁ…って』

拓「あぁ…いや、最近よぉ一緒におるし、久しぶりに出掛けたいなぁ思って。」

『そ、そっか』

拓哉が一緒に出掛けたいなんて言うんほんまにいつ振りやろ。小学生以来とちゃうか?

拓「えっ、もしかしてあかんかった?」

なんて突然あたふたし始める拓哉。その様子が面白くてクスクス笑う私。そして、

『別にええよ。遊びいこ。』

って嬉しさを頑張って隠しながら言う。
そうすれば拓哉も

拓「ほんまは嬉しいくせに。」

なんて言ってくるから無言で肩を私からすればちょっと強めの力で叩く。“いてっ!”と軽めに拓哉が言って笑う。拓哉が笑ったのと同時に私もまた笑い出す。

あぁ、これだ。私が求めていた拓哉との時間。
懐かしいこの感じ。
2人で何気ない話をしながら笑い合うんだ。

そしてその後、私達は拓哉の部活が休みの次の日曜日、“どこ行くかは決めんくていいの!”なんてよくわからんこと言ってる拓哉に合わせて、お散歩という名のお出掛けをすることになった。

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千夏(プロフ) - 続きがすっっっっごく気になります!!!!!!! (2020年4月3日 1時) (レス) id: 8c82eeb19b (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 続き気になる!!!更新頑張ってください!!!!待ってます!!!!!!!!! (2019年9月23日 11時) (レス) id: 20fb14c53f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:暖心 | 作成日時:2019年4月10日 17時

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