第323話 ページ34
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「‥‥あ〜〜〜‥‥‥えっとですね少将、これにはかなり複雑な事情がございまして」
「うん、それはね、なんとなく察したけど‥‥‥、‥‥‥まさか、ねぇ」
最後の一言はほとんど独り言だった。
これは、少将の中でおおまかな予想───というか、確信がついたことの現れだろう。だけどそれを、信じがたいこととしてまだ疑っている。
「‥‥‥まぁ多分、少将が思ってる通りですよ」
「‥‥‥本当に言ってる？」
「よーく私を見てください、そっくりでしょ。髪色違うからわかりにくいですけど」
私を見、やがて観念したように「‥‥確かにそうだね」と信じた。
少将はかなり前───それこそ私が「月鬼ノ組」入りしたときに疑念は持っていただろう。
いや、彼だけでなく、おそらく姉さんを知る人間は一度くらい疑ったことがあるはずだ。
だけどその推測が確かであると結論付けた人間は、一人もいなかった。事実、今まで中将にばれていなかったのが証拠である。
「今まで隠してただろうに、いいの？」
「構いませんよ。もう暮人兄さんにはバレてますから。隠そうとしても、どうせ いずれはわかることですし」
秘密とする気がない人間に知られたのなら、そのうち何らかの状況で必ず明るみに出る。
柊真昼を知らない人間の方が多いのだから、「百夜Aは実は柊の人間だった」ということのみが伝わり、軍の中での私の扱いも少しずつ変わっていくのだろう。
権力に興味はないので、それもどうでもいいことなのだが。
ただ、何かをする上で動きやすくなる、ということだけは別だけど。
どうせなら、好き勝手できるほうがいいでしょ。怒られにくくなるし。
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夏向(プロフ) - 朝陽さん» こちらこそありがとうございます‥‥！！！ (2022年10月2日 23時) (
レス) id: d3650b90b8 (このIDを非表示/違反報告)
朝陽(プロフ) - 続きめっちゃ楽しみにしてました！ありがとうございます！ (2022年9月13日 23時) (レス) id: 2c0d85a97f (このIDを非表示/違反報告)
夏向(プロフ) - レモンはちみつさん» ありがとうございます！文章を褒めていただけると本当に嬉しくてすぐ調子乗ってしまいます(笑)気長に更新をお待ちいただけるとありがたいです…！ (2022年9月13日 23時) (レス) @page49 id: d3650b90b8 (このIDを非表示/違反報告)
夏向(プロフ) - 仁奈さん» ありがとうございます！更新が本当に遅くて申し訳ないです…。気長にお待ちいただけるとありがたいです…！ (2022年9月13日 23時) (レス) @page49 id: d3650b90b8 (このIDを非表示/違反報告)
レモンはちみつ(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！一気読みしてしまいました。ワートリも終わセラも大好きなので嬉しいです！！書き方もすごく上手くて感情移入してしまいました、書き手として尊敬します！これからも頑張ってください！更新楽しみに待ってます！ (2022年8月14日 22時) (レス) id: 95afc2042e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏向 | 作成日時：2018年4月2日 10時
