元気(白布賢二郎) ページ32
【もう仕事終わった？】
そんな連絡が来ていたのは19時を過ぎた頃だった。
私は当たり前のように残業をしていたためすぐには返せず、22時を過ぎたくらいでやっと返信した。
【今会社出たところ！賢二郎は勉強してるかな〜？明後日のデート楽しみにしてるね！楽しみすぎて今日も寝れないかも…笑】
私はそんな明るめのテンションで返した。
【お疲れ様】
たった一言の返信だった。
私はどこか悲しくなり、それ以上返信出来なかった。
帰りがけ、駅の近くのコンビニに寄った。
アルコール度数が低めのお酒を何本かカゴに入れた。
ふとガラスに映った自分がなんだか悲しいOLに見えて仕方がなかった。
家まで10分ほどだが、私は途中で缶を1本あけた。家に帰ったらお酒を飲む間も無く寝てしまう気がしていた。
すると突然携帯が震えた。
画面には「賢二郎」と表記されていた。
『もしもし〜、どうかした？』
「今どこ、いつ帰んの」
『え、あと10分もかからないけど…なに？なんか用？前に忘れ物でもした？』
「……なんでもない」
賢二郎はそう言って電話を切ってしまった。
一体なんだったのだろうと不思議に思いながら携帯をカバンにしまった。
アパートの階段を上り、カバンから自宅の鍵を探す。
少し漁って鍵を手に取ると、玄関の前に寄りかかって座り込んでいる人影があった。
『…あれ、賢二郎？』
私がそう声をかけると、人影はこちらを向いた。
間違いなく私の彼氏の白布賢二郎だった。
『え、ちょっとなにしてんの、鍵持ってるでしょ？』
「なにしてんのはこっちのセリフ」
私が慌てて駆け寄ると、賢二郎はゆっくりと立ち上がった。
「お姉さん帰ってくるの遅くないですか。何時だと思ってるんですか。てか1人で酒飲みながら帰ってくるとか危機感無さすぎませんか」
賢二郎は私に圧をかけるように近付きながらそう言った。
『ごめん…てかどうしたの？終電までまだあるよね、あれ、今日会う約束とかしてたっけ…！？』
私は約束を忘れていたのかと思い、慌てて携帯のカレンダーを開こうとスマホの画面に親指を滑らせた。
「別に約束はしてない」
私の動きを止めるように賢二郎はスマホに手をかぶせた。
『じゃあ、なんでここに…』
「なんでって…あんな無理やり元気ですよ〜って言ってるような文章見て心配にならないわけないでしょうが」
そう言って賢二郎は私を優しく抱きしめた。
「元気になって欲しくて、会いに来た」
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まる - 泡姫さん» お時間かかっても全然構いません…！！むしろリクエスト叶えていただけるだけですごく嬉しいです…！続編をお気に入り登録しておきます…！！！！！！ (2月18日 15時) (
レス) id: 649d507a41 (このIDを非表示/違反報告)
泡姫(プロフ) - まるさん» わー！リクエストありがとうございます！久しく書いていないため少しお時間頂いてしまうかもしれませんが、私なりに書かせていただきます！！現在こちらの作品は続編の方を更新する形になっておりますので、よろしければそちらをお気に入り登録してお待ちください！ (2月18日 12時) (レス) id: 5951de0be4 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作者さんにリクエストが…。銀.島.結.で過去の辛かったことを銀が全部包み込む…みたいなお話を書けたりしますでしょうか…？(語彙力なくてすみません…) (2月18日 11時) (レス) id: 649d507a41 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジさん - 好きで愛してるわ作者さんじゃなくてさ、作者様じゃね？(は？何言ってやがるオレンジさんや) (2022年7月10日 21時) (レス) @page48 id: 0e3c42be20 (このIDを非表示/違反報告)
泡姫(プロフ) - 愛菜さん» そういう素直で分かりやすいお言葉が1番嬉しかったりします……今後も緩く書いていきますので時々キュンとしに来てください…！(ちなみに現在次話執筆中です…) (2021年11月6日 11時) (レス) id: 8284d2d1b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泡姫 | 作成日時：2021年9月1日 21時
