文字数(二口堅治) ページ25
『お前マジでムカつく！』
「チビにチビって言って何が悪いんですか〜？」
私と二口堅治はまあとんでもなく仲が悪い。
これはもう伊達工の生徒なら知らない人はいないと思う。
毎日のように場所を選ばず言い合いしているからだ。
『私は別にチビじゃないし！にろがでかいだけだし！』
「だからにろって呼ぶなっつってんだろ」
『にろににろって言って何が悪いんですか〜？』
まあ多分性格が似たり寄ったりなのだろう。
あまりに似すぎると合わないってたまにあるでしょ。
「俺はにろじゃねぇ！」
『お前はにろなんだよ！！』
でもこの喧嘩を止める人は誰一人として居ない。
それもそのはず。
「お前マジで顔は可愛いのに中身がブス」
『にろだって顔は良いのに口が悪い』
お互いにお互いの事が好きなのだ。
まあ好きすぎて意地悪しちゃうってやつの延長線なんだろう。
『てか、にろはブスとチビ以外に悪口言えないの？ボキャ貧過ぎ〜！』
「うるせぇ貧乳！」
『はぁ！？私Dはあるから！』
「いや聞いてねぇよ！」
性別を超越した仲ではあるのだが、お互いに恋愛感情を持ってしまっているため、中々素直になれない。
私は高校に入学してまもない頃から二口の事が好きだ。
片想い歴はもう1年半を過ぎた。
でもこの関係は案外心地よかったりする。
『もうにろに突っかかってるこの時間ほんと勿体ない。もう私教室戻るから』
昼休みに言い合いをしていたため、私は時間を考えて二口に背を向けた。
「待てよ」
二口が私の手を引く。
初めて彼に触れた。
「まだ言いたいこと言えてねぇんだけど」
『なに、もう気が済んだでしょ』
「俺、お前のこと好きだから」
二口はそれだけ言って走って言ってしまった。
そういえば、今日は二口が昼に言いたいことあるって私を呼び出したんだ。それなのに気付いたら言い合いになってて…。
まだ何も返してないのに二口は走って行ってしまい、どうしたらいいのか分からずその場に立ち尽くした。
『にろのバカ…』
私はそう呟いて、携帯で二口との暴言ばかりのトーク画面を開いた。
【大好き】
その3文字を送信した。
画面には既読の文字が浮かび、少しして吹き出しが動いた。
【俺も】
たった2文字だったけれど、その2文字が私は嬉しくて思わず涙をこぼした。
『にろほんとバカ！顔だけの男！1回地獄に落ちろ！』
「うるせぇ！顔可愛いんだから、んな事言うな！」
相変わらず喧嘩は絶えない。
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まる - 泡姫さん» お時間かかっても全然構いません…！！むしろリクエスト叶えていただけるだけですごく嬉しいです…！続編をお気に入り登録しておきます…！！！！！！ (2月18日 15時) (
レス) id: 649d507a41 (このIDを非表示/違反報告)
泡姫(プロフ) - まるさん» わー！リクエストありがとうございます！久しく書いていないため少しお時間頂いてしまうかもしれませんが、私なりに書かせていただきます！！現在こちらの作品は続編の方を更新する形になっておりますので、よろしければそちらをお気に入り登録してお待ちください！ (2月18日 12時) (レス) id: 5951de0be4 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作者さんにリクエストが…。銀.島.結.で過去の辛かったことを銀が全部包み込む…みたいなお話を書けたりしますでしょうか…？(語彙力なくてすみません…) (2月18日 11時) (レス) id: 649d507a41 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジさん - 好きで愛してるわ作者さんじゃなくてさ、作者様じゃね？(は？何言ってやがるオレンジさんや) (2022年7月10日 21時) (レス) @page48 id: 0e3c42be20 (このIDを非表示/違反報告)
泡姫(プロフ) - 愛菜さん» そういう素直で分かりやすいお言葉が1番嬉しかったりします……今後も緩く書いていきますので時々キュンとしに来てください…！(ちなみに現在次話執筆中です…) (2021年11月6日 11時) (レス) id: 8284d2d1b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泡姫 | 作成日時：2021年9月1日 21時
