34話 ページ34
＊
｢じゃ、そろそろ出来た人から発表してね！｣
｢!!!｣
15分後、ミッドナイトの指令にA組はザワついた。これから先名乗っていくコードネームだとしても恥ずかしいものは恥ずかしい。かなりの度胸がいるぞとA組はどのタイミングで行くか悩んだ。しかし悩まずに僕から！と教卓に上がった者がいる。青山だ。
｢輝きヒーロー、I can not stop twinkling!｣
ドヤ顔でボードを頭上に掲げた青山だが、クラスの反応は｢短文!!!?｣だった。確かに"キラキラが止められないよ☆"は青山の個性に合っているし青山本人にもそうだがこれは…とミッドナイトとAの判定を待つ。
｢子供の教育には良いかもしれないけど、『助けてー
I can not stop twinkling!』じゃあ長くない？｣
Aの意見に一部が吹き出した。確かに長い。助けを求めている間に危険になりそうだ。口田はツボに入ったのか肩を震わせていた。あの口田を笑わせるとは先輩ってかなりの大物…！？と上鳴はハッとする。
｢そこはIを取ってcan'tに省略した方が呼びやすい。｣
｢それね、マドモアゼル☆｣
それでいいのか？とAはミッドナイトのアドバイスに内心疑問を持った。青山に続き、芦戸がボードを立てて発表をする。ミッドナイトがツッコミを入れていたがAが観ないジャンルの映画だったのでAは黙っていた。
最初の二人にミッドナイトの鋭いツッコミが入ったことにより1年A組の空気が何やら怪しくなる。大喜利のような空気感に誰も自分が必死に考えたヒーローネームを公開出来ない。今ボードを出せば真面目に考えていようともネタかと思われそうだし、それとも何真剣にやっているんだよと思われても嫌だ。
ミッドナイトもツッコミを入れすぎたと内心反省をしていた。打てば響くようなノリに楽しくなっていたのだ(ミッドナイトの受け持つクラスの生徒は例えミッドナイトが変顔をしようとも笑わない)。
Aは顔には出さずにうんざりしながら、ここで自らのヒーローネームを告げて一度空気を変えさせるかと考える。爆豪によると、体育祭前のLHRで去年の優勝者が…と相澤からAのヒーローネームが言われたらしいのだ。サンライズの名を知らなくてもこういう例もあるよと提示できればそれで良い。
Aが黒板の前に立とうと足を上げたとき、ふと此方を振り返った蛙吹と目が合った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1287人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
緑猫(プロフ) - 月さん» お聞きくださりありがとうございます！続編は49話まで解禁したら公開しようと思っているのでもう暫くお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年5月12日 21時) (
レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
月 - すみません、続編にパスワードがかかっているのですが、パスワードはなんですか、、? (2019年5月12日 21時) (レス) id: 43155a1990 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 竹薮さん» コメントありがとうございます！anotherは実録なので同じような人が身近にいたんですね(笑) わーー！サンライズ好きですか！！！？めちゃめちゃ嬉しいです！！！更新頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - アクトS18さん» コメントありがとうございます！刺さったようで嬉しいです(笑) 頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
竹薮(プロフ) - LINEであけおめことよろとか言っている人いて思わず笑いました(笑)サンライズ好きです、更新頑張ってください、応援してます。 (2019年5月1日 11時) (レス) id: 27e37010d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：緑猫 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=92287f70ddf83f82a39ea7c9d0c473c7...
作成日時：2019年3月31日 9時
