33話 ページ33
＊
｢はい、じゃあ今から15分ほど時間をとるから考えてボードに記入してちょうだい！あ、文字は大きくね。｣
相澤への誤解が解けたところで雑談はその辺にしてミッドナイトが指示を出す。実際にプロになっても使う名前になるかもしれないので、基本的には自分自身で考えてほしいがもしも行き詰まったり、別視点からの意見が欲しくなったりしたら私(ミッドナイト)やAに質問してね。とミッドナイトは付け加えた。
A組は返事をすると黙々と考え始める。先程まで煩かった彼ら彼女らがきちんと集中出来ているのを見てAはON/OFFの切り替えが出来るのは相澤の教育の賜物だろうなと思った。ソースは去年の1年A組だ。
開始5分が経過した頃、元々考えていたのだろう人達はとっくに書き終えて手持ちぶたさにしていた。暇だが授業中なので他の教科を出したり本を読むことが出来ない。周りの生徒は悩み中で声をかけることも憚られる。よって、ぼーっとしていることしかできないのだ。あまりにも非合理的すぎる時間の使い方。ちなみに合理的主義者の相澤はミッドナイトとAに全て任せて寝袋に潜ってしまった。
ミッドナイトから目配せをされてAは書き終わった生徒のところへと赴く。
｢あっ、Aセンパイ！｣
動き出したAに気付いて切島がハイハイ！と手を挙げた。切島は書き終えているため恐らく確認だろう。
｢どうスか！｣
｢お、カッコイイじゃん。キリシマーって感じがするね。｣
｢………？？？？？｣
切島は首を傾げたくなったが先輩の手前なので、どうですか！？と若干ドヤ顔のまま硬直した。同じく書き終わっていた切島の隣の席の蛙吹がAの言葉を受けて切島のボードを覗く。
｢確かに切島ちゃんという感じね。｣
｢ありがとうございます…？｣
戸惑いながらも褒められているのだと思うことにして切島は2人にお礼を告げた。
｢はは、漢気があって切島にピッタリだって言いたかったんだよ。｣
｢！なるほど！｣
Aの付け加えに切島が嬉しそうに笑った。Aは流れで蛙吹のボードに目を向ける。
｢見てもいいかな？｣
｢ええ、勿論よ。｣
Aは一年の部の体育祭を第3種目しか見ていないのでこの女子生徒の名前も個性も分からなかった。しかしケロケロと笑う蛙吹を見て、カエルの個性かなと予想をつけた。
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緑猫(プロフ) - 月さん» お聞きくださりありがとうございます！続編は49話まで解禁したら公開しようと思っているのでもう暫くお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年5月12日 21時) (
レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
月 - すみません、続編にパスワードがかかっているのですが、パスワードはなんですか、、? (2019年5月12日 21時) (レス) id: 43155a1990 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 竹薮さん» コメントありがとうございます！anotherは実録なので同じような人が身近にいたんですね(笑) わーー！サンライズ好きですか！！！？めちゃめちゃ嬉しいです！！！更新頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - アクトS18さん» コメントありがとうございます！刺さったようで嬉しいです(笑) 頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
竹薮(プロフ) - LINEであけおめことよろとか言っている人いて思わず笑いました(笑)サンライズ好きです、更新頑張ってください、応援してます。 (2019年5月1日 11時) (レス) id: 27e37010d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=92287f70ddf83f82a39ea7c9d0c473c7...
作成日時：2019年3月31日 9時
