30話 ページ30
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入室したのは雄英高校の制服を身に纏った男子生徒だった。身長は平均程で顔はイケメン。1年A組にも轟という顔の整った生徒がいるが、如何せん轟は愛想がないので話しかけやすそうなオーラを醸し出しているこの生徒の方が好感度が高い。クラスでも高いレベルの女子力の持ち主の2人である芦戸と葉隠れは男子生徒の顔面偏差値の高さにほう…と息を吐いた。
「こんにちは、初めましてかな。2年A組の猫谷Aです。」
｢アッ！？｣
にっこりと微笑んだAを指さして切島が立ち上がった。切島と座席の近い生徒たちが突然立った切島に驚く。なんだ、切島とも知り合いなのかと相澤は意外に思った。パリピと称される部類に入る切島と、そういった熱く騒がしい人が苦手なAの関係が想像できない。爆豪は立ち上がった切島に目もくれず口を半開きにして｢久しぶりだね、切島。｣などと呑気に言っているAを凝視する。なんでここに。いや、コードネーム・職場体験とくればAが呼ばれてもおかしくはないのだろうが授業はどうした。
静かに混乱する爆豪をAはちらりと一瞥する。
｢今日は、1年A組が職場体験に行くためにコードネームを決めると聞いてお手伝いすることがあればと来ました。君たちより1年多くヒーロー科としてやってきたので、少しは頼りになるかと思います。もちろんこの授業だけじゃなくて、他に困ったことが出てきたとき相談にも乗るよ。｣
｢…とまぁ、そういうことだ。俺たち(教師たち)に相談しにくいことがあればコイツんとこに行くってのも一つの手だ。使えるモンは使っていけ。｣
んじゃあ早速だがホイ、と相澤がAにボードを手渡した。配れという意味だ。Aは｢は？なんでアンタのパシリしなきゃなんねぇの？自分でやれよ。｣と言いかけてやめた。猫を被っている最中なのだ。AにA組に良く思われたいという気持ちはないが、一度やり始めたことは最後までやり遂げたい。1年共に過ごして相澤はAのそのような性格を熟知していた。相澤はにやにやと意地の悪そうな笑みを浮かべる。ミッドナイトが呆れたようにAと相澤を見ていた。
しかしAも黙ってやられたりはしない。
｢はァい、分かりました。相澤先生は怪我が癒えて間もないですもんね。｣
｢は？｣
突然の話題に相澤はAを訝しげに見る。
｢もっと長く入院していれば良かったのに、我儘言うからですよ。…担当のナースが好みじゃないだなんて。｣
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緑猫(プロフ) - 月さん» お聞きくださりありがとうございます！続編は49話まで解禁したら公開しようと思っているのでもう暫くお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年5月12日 21時) (
レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
月 - すみません、続編にパスワードがかかっているのですが、パスワードはなんですか、、? (2019年5月12日 21時) (レス) id: 43155a1990 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 竹薮さん» コメントありがとうございます！anotherは実録なので同じような人が身近にいたんですね(笑) わーー！サンライズ好きですか！！！？めちゃめちゃ嬉しいです！！！更新頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - アクトS18さん» コメントありがとうございます！刺さったようで嬉しいです(笑) 頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
竹薮(プロフ) - LINEであけおめことよろとか言っている人いて思わず笑いました(笑)サンライズ好きです、更新頑張ってください、応援してます。 (2019年5月1日 11時) (レス) id: 27e37010d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=92287f70ddf83f82a39ea7c9d0c473c7...
作成日時：2019年3月31日 9時
