31話 ページ31
＊
｢………………………、…！？！？！？｣
Aの言葉にA組一同は固まった。あまりにも衝撃的な内容だったからだ。数秒経って漸く脳がその言葉を理解したA組は｢ええええぇぇぇぇええ！？！？｣と仲良く叫んだ。相澤が、自分たちの担任の相澤が、まさか、ナースの好みの不一致で退院を早めたと言うのか。普段は冷静に物事を考えることが出来る蛙吹でさえもケロ！？と声を上げた。
善人に見えてその内では悪魔を何匹も飼っているAが一体自分の教え子たちに悪びれもなく何を言ったのか遅れて理解した相澤は｢は？｣と否定の意を込めてAを睨んだが運悪くA組の叫び声に掻き消された。このアホみたいな話を何で信じるんだと相澤はA組に少し裏切られた気分になる。一学期も終わっていないがコイツ(A)よりかは長くいるはずだ。
初対面相手でも手玉に取ることが出来るAの力量に相澤は舌を巻く。A以外に真相を知るミッドナイトは腹を抱えながらヒーッと笑っていて相澤の味方になりそうにない。
しかしそんな状況を覆したのは意外な人物だった。
｢ウソだろ。｣
ポツリと爆豪が言った。誰かに聞かせるつもりもない、ただの呟きだったが前の席の葉隠には届いたらしく｢え？｣と爆豪を振り返って葉隠が聞き返す。いつもの爆豪なら見てんじゃねぇよ！と怒鳴るところだが、振り向いた葉隠に気付いていないのか視界に入っていながらも興味が無いのか、爆豪はアクションを起こさなかった。恐らく後者だろうと葉隠は思う。
葉隠の声は決して大きくはなかったが良く通った。誰かのなんて？と言う声が聞こえ、葉隠は爆豪が嘘だって言った気がして…と正直に答える。返事をしてから葉隠は爆豪の気に触って怒鳴られたらどうしようと不安に思ったがプロヒーローが2名もいる手前、そんなことはしないだろうと思うことにした。もしそうなっても止めてくれるだろう。体育祭で気絶した轟に掴みかかった爆豪を止めたのはミッドナイトの"個性"だった。
へぇ、とAが爆豪を見た。その目は笑っていながらも根拠を問いただしているようにも思われる。Aの個性を見てはいないが勝てないと確信するオーラのような何かを放っているのがこの猫谷Aという存在なのだ。まだ、勝てない。だけど、いつか俺がオールマイトを超えてナンバーワンプロヒーローになるその過程で必ず負かしてやる。爆豪はあの日病室を出てからそれを決意していた。
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緑猫(プロフ) - 月さん» お聞きくださりありがとうございます！続編は49話まで解禁したら公開しようと思っているのでもう暫くお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年5月12日 21時) (
レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
月 - すみません、続編にパスワードがかかっているのですが、パスワードはなんですか、、? (2019年5月12日 21時) (レス) id: 43155a1990 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 竹薮さん» コメントありがとうございます！anotherは実録なので同じような人が身近にいたんですね(笑) わーー！サンライズ好きですか！！！？めちゃめちゃ嬉しいです！！！更新頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - アクトS18さん» コメントありがとうございます！刺さったようで嬉しいです(笑) 頑張ります！ (2019年5月2日 15時) (レス) id: 457e9c6f45 (このIDを非表示/違反報告)
竹薮(プロフ) - LINEであけおめことよろとか言っている人いて思わず笑いました(笑)サンライズ好きです、更新頑張ってください、応援してます。 (2019年5月1日 11時) (レス) id: 27e37010d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=92287f70ddf83f82a39ea7c9d0c473c7...
作成日時：2019年3月31日 9時
