52話 ページ8
Aside
みんな泣いていた。
みんな怪我していた。
沢山の人を殺した。
たとえ私自身が殺してなくても。
人と一緒にいたら行けない。
離れないといけない。誰にも見つからないところへ。
今日夜、6人には悪いけど馬車を抜け出して森に隠れよう。
•
次のなーくんの村に向かう時みんなが寝静まって
馬を引くさとみくんがウトウトしだした頃後ろから出て馬車が遠ざかっていくのを見て反対方向に歩きだした。
毛布を頭に被ってくらい道を歩いた。
怖いはずのに、怖くない。
ここからどこに向かおうか。人がいない場所で生きることできるのかな。
出てくる前に場所に置いた置き手紙。
紙に「迷惑かけてごめんなさい。」とだけ書いて置いてきた。
歩く度に涙が落ちる。
森から聞こえる動物の鳴き声と自分の足音が耳に響いた。
星だけが私を見守っていた。
•
どこまだ来ただろう。
莉犬くんの村とは逆の方向に向かったのでどこに行き着くか分からない。
まだ少しくらい。
足には豆ができそうだ。
砂利道が体力を少しずつ削っていく。
ワンピースの裾が汚れている。
靴はそれ以上に汚れている。
何も持ってこなかった私はどうしたらいいのだろうか。
しばらく歩いて開けた。
崖になっていた。
フードのようにしていたタオルを取ると風が顔を撫でた。
崖に足を投げ出して朝日を眺めた。
みんな…今頃何してるかな。
まだ寝てるかな。
もう手紙読んだかな。
朝日にかざす手はもう少しで指先に届きそうなあざ。
あざは急速に成長して上半身はもうすぐ顔に到達しそうだ。
手の隙間からこぼれる朝日。
戦うんだ、1人で。
もう、誰にも頼らない。助けを求めない。
誰も傷つけないように災いに終止符を打つ。
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Ri_ - (名前)のぞみさん» ありがとうございます(´；ω；｀)とっても嬉しいです(´；ω；｀)読んでくださりありがとうございます(´；ω；｀) (2020年7月15日 20時) (
レス) id: 527ae1b069 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)のぞみ(プロフ) - こんにちは(」・ω・)このお話すごく面白いです！頑張ってください!!!!!! (2020年7月14日 22時) (レス) id: 0285c139ec (このIDを非表示/違反報告)
Ri_ - 、さん» 指摘ありがとうございます！外しているはずなんですが…表示されている場合はまた外してみます。 (2020年7月7日 23時) (レス) id: 527ae1b069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ri_ | 作成日時：2020年6月29日 21時
