魔法のような儚い君

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Aside

ギリギリギリ…


ジェル「脱げ！！」

『無理です！！』

必死にローブを脱がそうとするジェル。


なんなん。この人昨日いたよね？嫌って言ってるよね？



ジェル「なんでやねん！」

関西弁かい。


『えーっとー…不細工だからです！』


ジェル「はぁ！？昨日見たからな！めっちゃ美人やん！」


ドクッ


今だなお、離してくれない。



大きく腕を振りかぶった。


『剥がれろ！』


ジェル「え？」


ジェルくんは宙に浮いて廊下の端まで飛ばされた。



『はぁ、はぁ、、、いい加減にしてください。無理なものは無理です！』



ヒョイッ


ﾋﾟﾗｯ



さとみ「待って！？よく見たら俺めっちゃタイプの顔！」



いつの間にかローブは取れさとみくんにがっちり顔を両手で掴まれている。




ななもり「乱暴はダメだよ。」


だったら止めに来いよ！

ななもり「可愛いから隠さなくていいのに。」



なんなん！？



莉犬「…何かあるの？」

『え？』


莉犬「何か…見せたくない理由があるの？」



『…』

これ言ったら絶対引かれるのかな。



でも、それくらいがいいのかな？




『実は…』


私は自分の家に伝わる歴史を話した。



私を好きになった人の気が狂うことも。





るぅと「なんだ。そんなことですか。」


『え？聞いてました？人の話。』


さとみ「大丈夫に決まってるべ。俺たちは普通の人じゃないからな。抑制位できる。」


ななもり「でも下級の奴らには気をつけないとね。うーん…」


ジェル「守ればいいんやろ。俺たちで。」


莉犬「ジェルが珍しくいいこと言った。」


ころん「明日嵐かー。」


待って？若干2名悪口言ってたよ？

ジェル気づかないの？え？天然？




ななもり「俺たちが守る。だから、俺たちの前ではありのままの君でいいよ。」


優しい笑顔でななもりはそういった。


『本当に…いいの？』


私と一緒にいると…もしかしたら…



さとみ「いいよ。お前は大事なクラスメイトだ。」


ころん「僕は普通にAの事好み。」

話聞かないのブームかな？この人たち。


真面目な話を必ず誰か途切らせる。


『ふふっ…』

莉犬「笑った！めっちゃ可愛いじゃん！」


莉犬くんが狼のように食いつく。


るぅと「僕も笑ってる方が好みです。」


ジェル「それじゃ今日はパーティやな！」


ﾊﾟﾝﾊﾟﾝｯ!!



ジェルくんが手を叩くとお菓子とジュースが出てきた。






この世界に見つかりそうだ。私の場所が。

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