5話 ページ6
Aside
『違う…父さんたちは…事故なんだよ…誰かが殺したなんて…』
アリス「可哀想だけど、事実なのよ。」
そうだ。ぜんぶ辻褄があってしまう。
魔法とか使える相手だからこそ原因不明の死になった。
そもそも事故なんて起きてない。
家族全員が倒れていて運ばれたんだ。
周りに害があったなんてない。
ボロッ
『そんな…』
涙があふれる。私は今まで家族を殺した人たちを知らずに生きてきたことが怖くて
同時に憎んだ。
それなら、仇を摂るしかない。
みんなが死んだ分、私がプリキュアとしてこれ以上誰も殺されないように。
『私…プリキュアやる。もう誰も殺せない。』
涙ながらの決断だった。アリスは笑って言ってくれた。
アリス「その言葉を待っていたわ。あなたならきっと世界を救えるわ。」
光の契約を交わして私は正式にプリキュアになった。
でも…どうしてあの時、技とか分かったのか。
深く考えなかった。
・
『アリス…学校も着いてくるの?』
アリス「当たり前よ!いつ奴らが出てくるか分からないのよ!」
でも…犬って学校入れないよね?
『いや、でも犬じゃん。』
アリス「私は元々宝石よ!あなたが拾ったでしょ?」
え?もしかしてコンパクトの中にあったあの宝石?
え?待って?犬?宝石?妖精?なんなん?
アリス「そろそろ着くわ。私は宝石になる。名前を叫べばいつでも出てくるわ。」
アリスは小さな宝石になってコンパクトの中に戻って行った。
『変なの…』
学校のもんをくぐりぬけた。
莉犬side
莉犬「嫌だよ…るぅとくん…もう逃げようよ。」
るぅと「もう少しだけ頑張ろう。ね?」
夜な夜な、俺たちはこうして励ましあった。
他のみんなは街に不幸の種を撒きに行く。
俺たちはそれが出来ない。力がないとか、そんなんじゃなくて…嫌だから。
こんなの間違ってるんだ。
誰かを不幸にしたって、俺たちに幸せが訪れるわけじゃない。
みんな不幸になるだけだ。
俺は……俺たちは…みんなが笑って暮らせる世界を…見たいんだ…
るぅと「ほら、行こう。」
るぅとくんは俺の唯一の理解者。
るぅとくんも嫌なんだ。こんなことしてる自分たちが。
るぅと「ひとつでも落とせばいいんだ。」
莉犬「そのひとつが嫌なんだよ…誰にも泣いて欲しくないよ…」
こうして、泣くのは俺ばかりで。
結局、るぅとくんがひとつ落として終わった。
また帰ったら怒られるんだろうな。
もう、こんな自分は嫌だ。
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はーぶ - 、、、これは泣く、、、 (2021年2月5日 16時) (レス) id: 8d5b7ec8fb (このIDを非表示/違反報告)
Ri_(プロフ) - 花火さん» 最後までご愛読ありがとうございました!受験頑張ります! (2020年12月31日 23時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
花火 - すっっっっごい面白かったです!!お疲れ様でした!!受験頑張ってくださいね!! (2020年12月31日 23時) (レス) id: 04f7923ed2 (このIDを非表示/違反報告)
Ri_(プロフ) - ずんだ属性の餅さん» ありがとうございます!(´;ω;`)最後まで読んでくださり嬉しいです!受験頑張りましょう! (2020年12月31日 8時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ属性の餅(プロフ) - とっっっても…いいお話でした…(´;ω;`)素敵な作品を、ありがとうございました!受験、私も頑張らないと…!良いお年を(●´▽`●) (2020年12月31日 3時) (レス) id: 2a0d204488 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかり | 作成日時:2020年10月1日 22時