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20話 ページ21

Aside

気がつけば、私はボロボロになったころんくんを抱いていた。


ゆっくりその場に寝かした。


良かった、息はある。



『アリス!!どこ!?』


舞台から降りてアリスの名を呼ぶと奥の方からのっそりと出てきた。


アリス「まだもう少し時間がかかるのね…」

『え?なんて?』


アリス「いいえ、何でもないわ。あいつを連れて帰るわよ。」












『くぅぅ……重い……』

夜道を歩くこと約一時間。


軽いとはいえ、人をしょって帰るのは重労働だ重労働だ。


アリスも「外に居すぎた。」といってコンパクトに帰ってしまった。



『はぁ…あともう少し!!』



コツコツ……


遠くから足音が聞こえる。


隠れた方がいいかな?こんな夜中に人背負って帰ってる高校生なんて

怪しさの極み。

でもこの距離ならもう気づかれてるだろうし……



ま、いっか。


人は真っ直ぐ道の真ん中を歩いていたので右に避ける。



すれ違いざま


?「すいません。」


ァァァ!!やっぱおかしいよね!?

高校生が深夜に徘徊してるっておかしいよね!?


『いや、あの…』


振り向けば、私より上背のある人。


やっば、ヤンキーだったらどうしよう…


相手の顔を確認するためにスマホに電源を入れた。


『べつに怪しいものでは……っ!!』


私はその場から走り出した。


ジェルくんだった。



妖しく笑う顔をして見つめていた。



道なんて関係ない。ただひたすらに走った。


『っっ!!こっちも……』

曲がった先にももう一人の影。


さとみくんだ。


きっところんくんを取り返しに、私を潰しに来たんだろう。



じゃあこの流れだと……

『やっぱり!!』

また角に人影。


身長の高さ、体の細さからしてなーくんだ。



見事に挟み撃ち。


ジェル「まさかとは思ったけど…やっぱりバレとったか。」


笑い声混じりに話すジェルくん。謎に威圧感を感じる。


さとみ「ころんまで倒しちゃった訳?優秀だねーww」


ななもり「俺たちのこと色々知ってるみたいだけどさ…」


ななもり「誰から聞いたの?教えてくれれば今日は見逃すよ?」



多分、あちらは既に分かっているはず。


ここに莉犬くんとるぅとくんが居ないのがその証拠だ。


言ったら、二人は酷い目にあうだろう。


でも、二人は悪いことはもうしたくないんだ。

その気持ちはちゃんと受け取った。

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作品ジャンル:恋愛
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はーぶ - 、、、これは泣く、、、 (2021年2月5日 16時) (レス) id: 8d5b7ec8fb (このIDを非表示/違反報告)
Ri_(プロフ) - 花火さん» 最後までご愛読ありがとうございました!受験頑張ります! (2020年12月31日 23時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
花火 - すっっっっごい面白かったです!!お疲れ様でした!!受験頑張ってくださいね!! (2020年12月31日 23時) (レス) id: 04f7923ed2 (このIDを非表示/違反報告)
Ri_(プロフ) - ずんだ属性の餅さん» ありがとうございます!(´;ω;`)最後まで読んでくださり嬉しいです!受験頑張りましょう! (2020年12月31日 8時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ属性の餅(プロフ) - とっっっても…いいお話でした…(´;ω;`)素敵な作品を、ありがとうございました!受験、私も頑張らないと…!良いお年を(●´▽`●) (2020年12月31日 3時) (レス) id: 2a0d204488 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひかり | 作成日時:2020年10月1日 22時

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