世界の不思議に恋をする

18話 ページ19

Aside

ころん「僕達はね相手の動きを止めれるんだ。」


僕達？

あ、そう言えば前にもさとみくんに静止させられた…

ころんくんはさとみくんのように近づくわけでもない。

ころん「どうして僕たちの邪魔をするの？」

さっきと同一人物とは思えないくらい低い声で喋りだした。

ころん「君はこの世界になんの意志を持つの？ないでしょ？」

ころん「誠意なんてないでしょ。結局、誰もこの世界に興味なんてない。」


空気が重い。まるでころんくんの意思に空気が従うように。


動かないからだはそんな空気に飲まれていくようで気分が悪い。

でも…


『誠意は無いかもしれない…』

ころん「でしょ？」

『でも！それは今を精一杯に生きることに必死だから！』

『世界の未来も今も見ても変えられないと分かっているから！』

『自分の弱さを知っているからそれぞれに強く生きているんだ！』


大きな声を上げていくうちに、どうしてか体が自由になった。


アリス「分かったわ…自我を強く持つのよ！そうすれば術は溶ける！」


『滅ぼしてもお前たちへの憎しみも、お前たちの苦しみも消えない！』

ステッキを前に突き出した。

”フィーリング ラブ”！！！


ステッキからでた無数の光がころんくんを目掛けて飛んでいく。


お願いだから…これ以上






ころんくんじゃなくならないで。

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