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序章 ページ1

───ねぇ。それ、なんて曲だったっけ?

───クライスラーの愛の悲しみだよ。

───あんた上手いねぇ♪いつか俺のピアノと合わせたい♪

───りっくんピアノ弾けるの!?私も一緒にやってみたい。









そういえばね、りっくん。言わなきゃいけないことがあるの。

───何?

───私ね、来週から外国に行くことになったの。

───…いつか帰ってくる?

───うん。りっくんが学生のうちには帰ってくるよ。





私のこと、忘れないでね?
忘れても、思い出してね?

───うん。絶対思い出す。
最初は分からなくても、絶対に思い出すから。

───忘れる前提なんだね。
りっくんだからしょうがないか。

…もう明日から、ここには来れないから…今日でさよならなんだ。

ばいばい。りっくん。今まで楽しかったよ。ありがとう。

───…っ!帰ってきたら、俺のピアノとあわせてねぇ〜♪練習しとくから。
愛の悲しみであわせよう?

───私も練習する。あわせようね。約束。

それじゃあね。

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設定タグ:あんスタ , 朔間凛月   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:☆悪戯猫☆ | 作成日時:2017年8月11日 15時

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