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弱みにつけ込んだみたいになるからやっぱ返事はまだいいやって鍵とスマホを持って立ち上がった
もう帰るのかな。なんて少し寂しくなってると
元「昼飯買ってくる、コンビニ行くけど何がいい?」
「…え?」
手料理食べれるかなって思ったけど今はそれどころじゃないだろうし買いに行くにしても目腫れてるでしょって
本当にこの人には毎回びっくりさせられる
「オムライスでいいならすぐできる」
そんな優しさが私を動かしてくれるんだ
元「いいの?」
って、さっきまで大人だった松田くんが急にパァっと子供のような笑顔に変わった
座って待っててって言ってカウンターキッチンで支度を始めた
玉ねぎ切ってると「この音好きなんだよね」って興味津々そうな顔をしてこっちにきた
そして、後ろから優しく包まれた
「…」
元「…返事はまだいいけど、俺グイグイ行くからね」
顔が赤くなってるのが鏡見なくてもわかった
「包丁、危ないから向こう行ってて」
元「えー、はーい」
戻っていった松田くんをチラ見すると、彼の顔も赤くなってるように見えた
ここ最近の泣きべそが嘘のように、心がポカポカ温かくなった。
松田くんは私にとってお日様みたいな人だと思う
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sun - コメント失礼します。 すごくキュンキュンしてすぐ読んでしまいました。 次の小説も続編も楽しみにしてます!頑張ってください!! (2021年12月24日 17時) (レス) @page31 id: e878fe8712 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - これさん» ありがとうございます!続編を作るかまた元太くんで違う小説を作るかで迷ってたので参考にさせていただきます!! (2021年11月29日 14時) (レス) id: c3dba5aa4a (このIDを非表示/違反報告)
これ(プロフ) - コメント失礼します 大変面白く、一気読みさせて頂きました!もし宜しければ番外編作って下さい! (2021年11月29日 1時) (レス) id: 9cdc7cb2e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fon | 作成日時:2021年9月11日 2時