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紫耀が泣いていた時…確かあの時は
意外と最近の3日前ぐらいの時、
仕事の帰りで疲れた紫耀は夜遅い時間、真っ暗なリビングで泣いていた。
紫「ﾋｸｯ…んっ、俺っ、」
「…えっ、」
私は紫耀を見つけて、話しかけようとしたら
紫「Aっ、ﾋｸｯ、もう俺から離れないでっ」
紫「ヤダっ、んっ、俺を置いてかないでよっ」
その言葉を聞いた瞬間、私の頬は濡れていた。
こんなに泣いた紫耀を初めて見た。
紫「Aっ、Aっ、やだよっ…」
なぜか胸がすごく苦しくなって、
「紫耀っ、私はここにいるよ？」
「もう…離れないからっ」
そう言って紫耀に近づいて見ると、紫耀は寝ていた。
でもよく見ると紫耀の目からは涙が溢れている。
きっと私が、紫耀のもとから離れていく夢を見ているのだろう。
”ずっと紫耀のもとに居るからっ”
そんな想いを込めて、手をぎゅっと握った。
岸「Aちゃん？！な、泣いてるよ？！」
「…えっ、な、泣いてた？！」
「あれ？おかしいなっ…涙がっ…」
紫耀のこと思い出したら堪えてた涙が溢れだしてしまった。
廉「ほんまはAも俺らと離れたくないんよな」
海「まだすぐに出てくわけじゃないんでしょ？だから…泣かないでっ」
岩「Aが泣いたら、俺も泣いちゃうよっ」
「だって…みんなと…ずーっと一緒に居たいっ」
「もう…大切な人と離れるなんていやだっ！！」
私は小学生の頃、仕方なく親の都合で引っ越した。
でも、今度は私が我慢したらみんなと離れなくて済む…
「私…」
廉「夢諦めるなんて言わへんよな？」
「…えっ、」
廉「さっきも言ったけど、Aの夢はみんなで今まで応援してきたんや」
廉「Aが簡単に諦めたら、俺らの応援した気持ち…どうなるん？」
…そうだよね。
「廉さん、ありがとっ！」
「私、店長になるために頑張る！」
「それから、紫耀にもちゃんとお話する！」
廉「うん！それでええんよ。」
廉「Aのその笑顔、やっぱその顔を紫耀がきっと見たいと思うで！」
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作者名：永瀬レモン | 作成日時：2019年6月29日 15時
