忍たま☆病弱だけど優秀な五年生 第三章:試される絆

辛い記憶 ページ19

彦四郎「あ、鉢屋先輩！ 今日は委員会のほうに…三郎「彦四郎、俺は今天女様のお相手をするので忙しいんだ、委員会は庄左エ門と一緒にできるだろう？」‥‥え？」

勘右衛門「そうだな…それに委員会はあってないようなもんだからな俺たちがいなくても大丈夫だろう！」

彦四郎「‥‥で、でも」

それでも勇気を出して委員会に出席してほしいと言ってみようとすると「愛華」と名乗る天女が甘えた声で二人の先輩に声を駆けに顔を出してきた

愛華「三郎ぉ〜？勘ちゃん？ どうしたの？みんな行っちゃうわよぉ〜？」

相変わらず嫌な臭いを漂わせる女の人
思わず鼻をふさぎたくなるほど強い香水の匂いだ
愛華「‥‥あら？なぁに？その子ぉ〜‥‥一年生？」

三郎「すみません、天女様。そうです俺たちの後輩なんですけどねぇ、今行きますのでお待ちください‥‥それじゃ、彦四郎あとのことは庄左エ門と一緒に頼んだぞ？」

彦四郎「え、‥‥でも庄左エ門も待っていますし‥‥今日だけなんとかこれませんか？」

食い下がる彦四郎に鬱陶しく感じたのか二人の表情が強張った

勘右衛門「‥‥彦四郎、お前はそんなに聞き分けの悪い子だったのか？」

彦四郎「え？」
三郎「聞き分けの悪い子には“お仕置き”‥‥しないといけないよなぁ？」

まさかの返答に戸惑いを隠せずにいる
このままいたらまずいと思った時には既に遅く鳩尾に重たい衝撃がきて僕は意識を手放した
倒れる時鉢屋先輩がいたのをみて‥‥鉢屋先輩に鳩尾を殴られたんだと思った
涙で視界が滲んだ

彦四郎「‥‥鉢屋‥‥先輩」
ドサッ

その後僕が呼びに行ったのに遅いと感じた庄左エ門が探しに来て倒れている僕を見つけたらしい
…あの後から先輩たちの姿を見ると体が拒否反応を示しちゃってどうもうまく動かないんです

回想が終わり現実に戻ってAに語った

「‥‥そうか、僕が他の委員会の手伝いをしている間にそんなことになっていたんだ
ごめんね？肝心な時に助けられなくて」

彦四郎「いえ、その時はまだ妖術にかかっているなんて信じられなかった状態ですし
僕は気にしていないですよ…その後からでも先輩だけは味方だってわかった時は怖かったけど安心できましたから」

と儚げにわらった

後輩の辛い記憶　五年生二人side→←小さな勇者たち

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す