忍たま☆病弱だけど優秀な五年生 第三章:試される絆

勇気が未来を変える ページ16

庄左エ門side

A先輩が話し合いをさせて保険委員会が元に戻ったと乱太郎から嬉しそうに報告していたのを聞いた
確かに食堂で楽しそうにおしゃべりしながら食べている保険委員会を見て心が少し暖かくなるのを感じたからかもしれない

いいなぁ〜と心の中で思った
A先輩もあれから体調が戻ってきたみたいで安心した
うちの先輩は鉢屋先輩と尾浜先輩の五年生二人。そして同級生の彦四郎の四人だけ
五年生は早く元に戻ったみたいだけど、先輩を傷つけるところを見たりしていたから、先輩が苦しんでいるところを見たからそれが未だにトラウマになっているのもしょうがないと思う

本当だったら先輩たちとまた仲良くおしゃべりしながらお茶をしてお菓子を食べたり勉強したりしたい
だけど、やっぱり怖いんだ‥‥。

また僕たちに手をあげてきたらどうしようって…だから彦四郎も上級生の姿を見ると近くにいる下級生の誰かの背中に隠れちゃったりするんだ

でもこのままではいけないと思う。
怖いけど、亀裂の入った溝を治したい！また仲良くしたい！
その思いは彦四郎だって変わらないはず‥‥

彦四郎に聞いて同じ考えだったらA先輩に協力してもらって話の場を設けてもらおう
もしかしたら先輩たちもその気かもしれないけれど、二人だけだったらやっぱり怖いから
初めから味方だったA先輩もいてくれたらきっと安心して自分の胸の内を打ち明けられると思うから

放課後彦四郎に相談しに行くと戸惑いながらも

彦四郎「‥‥うん、そうだよね！ぼくもずっとこのままなんて嫌だし！

大好きだった先輩たちとこのまま普通に過ごせないなんて嫌だ！」

庄左エ門「よかった、なら行こう！」
っていって彦四郎の手を取り五年長屋のある部屋を目指す

彦四郎「行くってどこに？」
庄左エ門「決まってるでしょ？A先輩のところだよ！

あの人が側にいるだけで安心できるでしょ？だから話の場を設けてもらうんだ」
彦四郎「あ、そうか！ 確かに安心できるかも！」

と嬉しそうに微笑んで二人で五年長屋のAの部屋を目指した。

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